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親のあり方を学ぼう

【自力で東大現役合格の尾間さんに聞く】~vol.1 こどもを賢くする親のかかわり方とは?

 

さあ、4月。新学期をむかえ、新たな気持ちでスタートするのにも、良いタイミングの時期ですね。「学びの場コラム」でも今月から新しい連載がスタートします!

 

 

「自力で東大現役合格の尾間さんに聞く!」というタイトルで、

4月の第一回目は「こどもを賢くする親のかかわり方とは」というテーマでお話いただきます。

 

 

 

2018年の9月のイベント「自力で東大現役合格!自ら学ぶ子になる勉強のしかた」で、自力で高校受験、大学受験を突破、東京大学経済学部に現役合格を果たした勉強法や思考法をお話いただき、たいへん好評だった尾間俊雄(おま としお)さんによるコラムです。では尾間さん、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

尾間俊雄(おま としお)さん

 

.富山県高岡市出身。

・高岡高校普通科、東京大学経済学部卒。

・大学卒業後、株式会社NTTデータ入社、

富山にUターン後、地元企業勤務を経て

「超図解ズーミング数学」の開発、販売に携わるなどIT関連の仕事に従事。

・「偏差値が15上がる勉強法」を伝える講座が好評。

 

 

 

 


 

自力で東大現役合格!家庭での教育方針は?

 

 

 

はじめまして、尾間俊雄(おま としお)と申します。

中学〜高校時代、私は学校の授業と自宅での自習だけで無事に東京大学(文科Ⅱ類)に合格しました。東大卒と言うと、親の教育がずいぶん熱心だったのではないかと質問されることがありますが、実のところは正反対でした。

 

 

 

子どもに任せる放任主義が、学習習慣に実は効果的?

 

 

 

 

小学校の頃には「宿題もうやった?」とか聞かれることはありましたが、中学・高校に入ると私は親から何も言われなくなりました。好きなテレビゲームで夜遅く遊んでいて、はやく寝ろと注意されるくらいでした。

 

このように、勉強しろとガミガミ言われたこともなければ、◯◯大学を目指せと言われたこともありませんでした。自分がやりたくないことは強制されない、のびのびした環境でした。好きなこと、やりたいことは自由にさせてもらえました。

 

 

その一方で部活動やテスト期間中など、がんばっているところは一応見守ってもらえている感じはありました。学校の成績に関しても、あれこれ言われることもなかったです。逆に、良い成績を取っても「何点取ってすごい」とか「あなたは優秀、賢い」などのことも言われませんでした。

 

 

振り返ってみると、自分の目標、取りたい点にあわせて自由に計画を立てて勉強できたことが、学習習慣の形成と学力向上に効果的でした。

 

 

心理学の研究でも「テストで100点取って、君は天才だ!」「なんて賢いんだ!」みたいな褒め方をすると、子供はだんだん努力をしなくなるというものがあります。むしろ、子供が目標に向かって努力している様子をしっかり認めて、そこを褒めたほうが忍耐強く努力できる子になるそうです。

 

 

 

 

 

教育ママの子どもじゃなくても東大には受かる!

 

 

また、東京大学出身の同級生12名に以前アンケートを取ったところ、私の親と似たような教育方針の家庭が多かったです。大きな共通点を挙げると、以下の通りです。

 

 

・親から東京大学に行けと言われたことはない
・「勉強しなさい」とうるさく言われたことはない
・習い事や興味関心(電車、ボードゲームなど)自分が好きなことに付き合ってくれた
・親の意見を押しつけず、自分の意志を尊重。信頼してくれた。

 

 

 

ここから判断できることは、親のほうであれこれ気をもんで何かを強制しなくても、東大に受かるような子供は育つということです。そして、そのような子供は、自分である程度計画を立てつつ、どうしたら成績が伸ばせるか?ということを自分なりに工夫できるという長所があります。

 

 

つまり、この自主的に学び、工夫する習慣をうまく自分の子どもに植えつけることができれば、あとは本人の努力次第で伸びるところまで伸びるということが言えます。

 

 

「うちの子には既にそういう特徴があるな」と思えるご家庭の親御さんは、その特徴をつぶさないように子供の意志を尊重しつつ、興味感心がより高いレベル・方向へ向うように促しましょう。

 

 

まだ自分から勉強する習慣ができていない場合は、親と子で1週間のタイムスケジュールを共有して「この日のこの時間は勉強する」など、勉強する時間、勉強しない時間をハッキリさせるという手があります。予定を共有して約束事にすることで、勉強すべき時間はしっかり集中して取り組むという意識を持たせることが期待できます。

 

 

また「大人にも勉強は必要で、ちゃんとやっているんだよ」という姿を見せるのもよいでしょう。1日30分でいいので家の中の一箇所に集まり、それぞれの勉強すべき事に黙々と取り組み、自らが模範となって子どもに刺激を与えることができます。

 

 

例えば、親は仕事や読書、子どもは宿題をやるという感じです。親自身が模範だとなることで、勉強は大人になってからも必要だということを示すことができます。

 

 

ここまでのポイントを整理すると、

 

 

・親のほうから「塾へ行け」「勉強しろ」と子どもに押しつけても効果は低い。
 

・結果を褒めるよりも努力したプロセスを見守り、子どもを信頼することが大事。
 

・自ら計画し、工夫しながら勉強する習慣を身につけさせることを優先しよう。
 

・ときには親自身が見本となって、がんばって勉強している様子を見せる。

 

以上のようになります。

 

 

 

 

親がガミガミ行っても、効果があるのは一瞬のことなので、なるべく自主的に勉強するように習慣づけるほうが長期的に子どものためになります。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

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尾間さん、ありがとうございます。来月のコラムでも、引き続き尾間さんのお話が伺えます。楽しみにお待ちください。皆さまからの感想も尾間さんにお伝えしますので、お待ちしています。

 

 

 

 

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