「うちの子、リスニングの問題が聞き取れなくて苦手みたい…。」
「勉強法もわからないし、どうしたらいい?」
そんな悩みをお持ちの親御さん、いらっしゃるのではないでしょうか?
英語の技能は長年「読む」「書く」がメインだったのですが、近年「聞く」「話す」も重要視されるようになりました。
高校や大学の入試において、リスニングの配点も高くなってきています。
とは言え、リスニング問題は勉強してもすぐに結果が出にくいので、勉強を後回しになりがちなものです。
本記事では英語のリスニングに苦手意識のある中学生に向けて、聞き取る力を上げる方法をご紹介します!
言うまでもありませんが、知らない単語を聞き取ることはできません。
聞き取りを鍛える前に、単語をしっかり暗記する必要があります。
現在小学校で600~700語、中学校で1600~1800語の単語の暗記が不可欠だと言われています。
また覚える際は、正確な発音で何度も聞いて覚えることが大事です。
英語には日本語にない音がたくさんあるので、カタカナ表記で覚えてしまうと、後で苦労することになります。
例えばbus(バス)、bath(入浴)はどちらもカタカナで書くと「バス」になってしまいますが、発音は全く違います。
早いうちに発音記号も読めるようにしておけば、違いを覚えやすくなりますね。
リスニングが得意になるためには、早いうちから耳を慣れさせるのがおすすめです。
日本語と英語は音の周波数が違い、日本語は1500ヘルツ以下、英語は2000ヘルツ以上を使っています。
日本語の周波数に慣れている日本人の耳は、2000ヘルツ以上の周波数を雑音と感じてしまうのです。
これが、多くの日本人がリスニングを苦手と思う原因と言われています。
まずは、英語を聞く頻度を増やして英語を聞き分けられる「英語耳」を作ることが必要です。
洋楽を聴いたり、英語字幕(慣れるまでは日本語字幕)で洋画を観るなどして、楽しく英語に親しむと良いですね。
シャドーイングは、聞こえた音声のすぐ後を追って発音する練習法です。
文全体を最後まで聞いてから発音するのではなく、聞こえた音声に遅れないように発音します。
大切なポイントは聞こえてくる英語と全く同じ発音・スピードで繰り返し、アクセントや抑揚、リズムもまねて発声することです。
初めは難しいかもしれませんが、練習を繰り返すことで英語のスピードについていけるようになります。
シャドーイングがスムーズにできるようになると、スピードが速くて聞き取れない!と感じなくなるでしょう。
英語には、2つ以上の単語がつながって元の単語の発音が変化するという特徴があります。
よくあるものは以下の3つです。
●連結(リエゾン)例:「talk about」×「トークアバウト」〇「トーカバウト」
●脱落(リダクション)例:「good news」×「グッドニュース」〇「グッニュース」
●同化(アシミュレーション)例「meet you」×「ミーツユー」〇「ミーチュー」
このような音声変化は「Listening Hacker」というリスニングアプリでの練習がおすすめです。
(STUDY HACKERより引用)
音の変化を学ぶだけでなく、どのような条件の時にどの音声変化が起こるのかが説明されているので、分かりやすいですよ。
クイズ形式のテストもあるので、楽しんで勉強することができます。
中学生英語のリスニング力を鍛える、4つの方法を紹介してきました。
リスニングが苦手な原因に対して、それぞれ適した勉強法があるということが分かってもらえたら嬉しいです。
習得に時間はかかりますが、毎日こつこつ勉強を続けることでリスニング力が向上しますよ。
「リスニング苦手だな」と感じたら、後回しにしないで早い時期から練習を始めて身につけたいですね。
---------------この記事を書いたのは---------------
白崎 真弓 (しらさき まゆみ)
塾選び富山スタッフ/元塾講師
好奇心旺盛な娘と体力が有り余る息子の子育て奮闘中。イベントやワークショップに子連れで良く参加している。
趣味は旅行、ヨガ。
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