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「個別指導」と「集団授業」違いは?我が子に合うのはどっち?

 

「うちの子、学校の授業で手を上げられないから、個別指導が良いかしら。」


学習塾を選ぶ際、我が子に合った”授業形式”を教えてほしいと相談を受けることがあります。

今回は、「集団授業」「個別指導」「自立型学習」それぞれの特徴を紹介します。

進級・進学で塾を選ぶご家庭が多いこの時期、比較検討のお役に立ててくださいね。

 

 

「周囲との切磋琢磨」程よい刺激と競争心が成長を生む集団授業
 

保護者世代の方が、塾で連想するのは「集団授業」だと思います。

少人数制や成績別のクラス分けなど、塾によって工夫は様々ですが、富山県では1つの教室で7人~20人程度の生徒が一緒に受講しているのが一般的です。

決められた時間・カリキュラムで授業が行われています。

 

撮影/学習塾NEXT小矢部本校

 

集団授業のメリットは、なんといってもクラス単位であるということです。

周りに見られている緊張感があるので授業の真剣度合も高く、先生の教えを聞き逃さないよう熱心に耳を傾ける生徒が多い印象を受けます。

問題に取り組むスピードにも影響をしています。

自宅での学習だと自分のペースで問題を解きますが、集団授業の場合は、周りの生徒が問題を解くスピードを体感できます。

入試では正解するだけではなく、時間内に解き終わらなければなりません。

周りの生徒が解く速さを知っておくことで、早く正答を出す練習にもつながりそうです

 

 また、正社員やベテランの先生が多く担当しているのも集団授業です。

塾によっては、模擬授業の試験に合格しなければ教壇に立てないなど、採用基準を厳しくしている場合もあります。

ただ教えるだけではなく、勉強に向かうムードを作りも必要とされています。

楽しませながら勉強を身に付かせるなど、指導技術がある先生の授業を個別指導に比べて割安で受けられるのも集団授業の魅力です。

 

一方、気軽に質問できないと感じたり、取り残されてしまうのではと不安になったりする生徒もいます。

学年の途中で入塾する生徒の場合、その不安は特に多いようです。

その解決策として、チームティーチングを採用する塾があります。

1つの授業を複数の先生が同時に担当します。理解に困っている生徒を個別に指導したり、指導方針を相談したりすることで、授業の質を上げているようです。

 

 

「分かるまで丁寧に」着実に身につけられる環境が人気の個別指導

 

少子化と言われる昨今でも学習塾の数が増加している富山県。近年オープンしている塾のほとんどが個別指導塾です。

その名の通り、マンツーマンあるいは先生1人に生徒2~3人というスタイルで授業が行われているのが一般的です。

仕切りで区切られている場合が多く、プライベートな空間で学習できます。

 

 

個別指導の良さは、生徒の習熟度に合わせたカリキュラムの作成が可能なことです。

学校よりも進度を早めた学習や、1年前の学習の振り返り、苦手な単元の反復など、一人ひとりに合わせて先生と相談しながら進めていくことができます。

分からないのだけれど、手を上げて質問しづらい生徒や、分からないところを説明できずに放置したままになっている生徒に特に人気です。

近い距離に先生がいるので分からないことに気づいてもらいやすいです。

また、選択の幅が広いのも魅力です。授業日だけではなく、時間帯・先生・受講する科目など、希望に合わせてもらえるのが魅力です。

部活が夜遅くまであるため、苦手な1教科だけを指導してほしい場合、学校帰りでだらけてしまうので厳しい先生を希望したいなど、生徒それぞれの事情を考慮してもらえるのは個別指導ならでは。

教室数が増えているのも納得できます。

有名講師の映像授業を利用できたり、自宅からの質問も対応してもらえたり、同じ個別指導を謳っていても、それぞれ違いを出してきているので、価格だけではなく中身を見比べることが一層大切になってきそうです。


 しかし、「わかる」と「できる」は違います。月謝との兼ね合いもあり、週1回の授業という生徒も多いでしょう。

その場合、単元の理解に時間を費やすことが多く、演習時間が不足してしまいがちです。

テストで点数を取るためには演習は不可欠です。

自宅での勉強をマネジメントしてくれたり、定期的に模試などで定着を確認してくれたり、いかに勉強量を増やす取り組みをしてくれるかが選ぶポイントになりそうです。
 

 

 

集団授業と個別指導の「いいところ取り」が魅力の自立型授業
 

最近見かけるようになったのが、自立型授業(集団個別)です。

集団授業と個別指導の両方の良さを兼ね備えた授業形式です。

希望の曜日・時間帯・受講科目を選択できます。

一人ひとり個別のカリキュラムを、1つの教室で10人~20人が同時に勉強します。

先生が教室を巡回することで、分からないところを個別に教わることができます。
 

撮影/アルファ進学スクール 射水校
 

自立型学習で多く見かけるのは、勉強のPDCA(計画・行動・確認・改善)を重視している塾です。

面談や独自のシートを利用しながら、目標設定や取り組む勉強内容の決定、間違えた箇所の反復などを行っていきます。

演習の量をこなすことはもちろん、どこでも自分で勉強をできる方法を身につけられるメリットが感じられます。

ただ、学年や教科がバラバラのため、生徒一人ひとりの間違いの傾向を把握し指導するのは難しいと思われます。先生の指導歴や技術は要確認したいところです。

 

自立型授業は、今後さらに情報をお届けしたいと思います。

みなさんの塾選びの参考になりますように

 

 

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