今回は、基本は大丈夫なんだけど、
今一歩数学の成績が伸び悩んでいる人に向けて書いてみます。
実のところ、その伸び悩みの事情は一人ひとり違うので、
本当は一人ひとりにアドバイスをすべきことは異なるのですが、
いろいろな生徒ことを思い出しつつ書いてみます。
急に話を変えますが
65×65-13×13の計算をどう進めますか?
もちろんまともに 4225-169 も悪くはありませんが
素因数分解して、(65+13)×(65-13)= 78×52 =(80-2)×(50+2)=80×50+30×2-4 )もいいですね、
あるいは 65=13×5 を利用して 13×13×(25-1)もいいですね。
この程度のことなら、
それぞれの手法の"ありがたみ"はあまりわからないかもしれませんが、
それらの手法で、時には暗算で出来ることもしばしばあります。
申し上げたいことは、もちろんこのような四則演算についてだけではありません。
数学を解くとき、同じ問題でも、いろいろなアプローチが出来るような
"ポケット"を持って欲しいということなのです。
伸び悩む生徒を見ていると、失礼かも知れないけれど、
やり方や考え方が、通り一辺倒なんですね。
これしかないんだと、決め付けているようにも感じます。
この問題には、この方法と決めていて、
少し問題が変えられると太刀打ちできなくなるんです。
わたしから見ると同じ問題としか思えないのに、違うと思うのですね。
きっと、いつも同じ方向からしか見ていないせいなんでしょうね。
直円錐は横から見ると二等辺三角形ですが、上から見ると円です。
全部が全部ではないですが、生徒に数学を教えるときは、
なるべく、この異なる方向から見ると、
複雑な問題が意外と易しく見えることがあることを体験してもらいます。
個別の指導の時、「ね!そうでしょ!」というと「エ~~ッ」という絶叫とともに
二人して大笑いするときがあります。
なかなか、家で一人で参考書で学習を進めながらこの体験をすることは難しいと思います。
せっかく塾に来てくれるのだからと思い、感じて欲しい、知って欲しいと思っています。
写真はエヴァリスト・ガロア(Wikipediaより)
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2019年度がはじまります。
わかば会では新しい年度の準備が整いました。
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春期講習会を3月25日から開始します。
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