今回紹介するのは、つい最近出版された本です。
2020年から学習指導要領が改定されます。
「新しい時代に必要な学力とはどのような力なのか」を
具体的な例に即して教えていただける好著です。
また、語り口はとても平易な解り易いものになっています。
「2020年からの新しい学力」
(石川一郎著 SB新書20190915刊)
著者は「聖ドミニコ学園」カリキュラムマネジャー、
「香里ヌヴェール学院」学院長「21世紀型教育機構」理事
〖Amazonによる内容紹介〗
2020年の大学入試制度改革の根底には、知識偏重だった
これまでの教育をあらため、知識の活用に重点をおく
教育制度改革がある。グローバル化やAIなどの新しい
テクノロジーがもたらす社会の変化に対応できる人材を
育成するという理念のもと、改革が進められているが、
一方でさまざまな問題に直面している。
新しい時代に必要な学力は本当に身につくのか。
教育現場の実情を踏まえて論じていく。
2020年からの教育改革は、最大の教育改革と言われてぃます。
学校教育をサポートしている塾屋としても看過できません。
というわけで、教育改革をめぐる本を何冊か読んではみました。
しかし、今一つ具体的なイメージをつかめず困っていました。
そのような中で、この本と出合いました。
著者は私立学校の校長を務める傍ら、「21世紀型教育を創る会」
を立ち上げ、研究・実践されている方です。
それだけに、議論だけに終始せず、子供たちにこうあって欲しい
具体的な姿を示している点が類書にない面白さでした。
話は変わりますが、
中学受験向けの模試を運営する「首都圏模試センター」では、
「思考コード」という3×3の表を考案し、
中学入試問題の分析・分類や模試問題作成に使っています。
「首都圏模試センター」 「思考コード」
「思考コード」の例
「思考コード」は、目標を「A 知識・理解」「B 応用・論理」
「C 批判・創造」3領域に分け、それぞれを手順の複雑さから
3つ(1・2・3)に分けます。 A1領域は単純に覚える項目、
C3は高度な問いとなります。
「首都圏模試センター」のサイトからザビエルの活動をもとに
それぞれの領域の具体的な問題例をコピーしました。
著者はこの「思考コード」表を用いて、次の様に述べています。
いちばんやさしいA1の知識を教えた後、A軸に留まるのではなく
単元によってはB軸へ、時にはC軸の内容に踏み込むことによって
学ぶことの面白さを知ってもらえるのではないかと言います。
筆者は、高度成長時代にはA軸タイプの人が必要とされたが
文科省の2020年の改革は、c軸タイプを求めていると述べます。
しかし、新しい教育体制にすべての生徒がスムーズに対応できる
とは限らないと懸念します。
さらに、新井紀子氏が開発したRST(リーディングスキルテスト)で
明らかになった「読解力」不足の子供たちをどう助けていくかが
課題となるといいます。そして実践の内容も紹介されています。
2020年度からの指導要領改訂を考え、あるいは実践するとき、
大いに参考となる本ではないかと思います。
・個別指導などの、無料体験授業は随時受け付けています。
ご遠慮なく、下記サイトからお申し込み下さい。
体験授業のお問合せ
https://www.wakaba-kai.co.jp/contact/entry.html
塾へのご質問等はこちらから
https://www.wakaba-kai.co.jp/contact/
・わかば会はこんな塾 ⇒わかば会の塾紹介のまとめ
https://jyukuerabi.com/detail/98/blog/4403
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今年で27年目を迎える JR富山駅前の個別指導の学習塾
各コースのご案内は下記をクリックしてください。
J型(自立型)個別指導
K型(解決型)個別指導
少人数一斉授業「わかばゼミ」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆