紹介する本は、「中学受験」というタイトルがついてい
ますが、始めの3分の1では、今迷走している大学入試改
革のこれまでの経緯について、コンパクトにわかりやす
く解説しています。
次の3分の1は、昨今の中学入試の傾向を大学入試改革と
絡めて語られています。
そして最後の3分の1では、これから中学入試受験を迎え
る方へ中学入試情報の読み方を解説し、さらに著者が考
えるあるべき教育改革の姿についても触れています。
『大学入試改革後の中学受験 』
(2019/11 祥伝社新書) おおたとしまさ (著)
2020年度実施予定の大学入試改革が迷走しています。
2024年度の本格実施の改革はどうなるのでしょうか。
この改革は、2012年8月の民主党政権時代の中教審へ
の諮問から始まったことが解ります。
これは、大学入試の改善と高校と大学における教育内容
の連携と強化を進めることを、目的としていました。
そのあと、自民党政権となり、教育再生実行会議へと受
け継がれ、2013年10月に第4次提言が発表されました。
その中で、センター試験をやめて年間数回の基礎レベル
と発展レベルの2段階のテストをそれぞれ年間複数回行
い外部試験も活用するとされました。
さらに各大学で行う個別の入試においては、能力・意欲
・適正や活動歴を多面的に総合的に評価・判定すること
とし、例えば、入学後の学修計画案を提出させたりする
ことも検討されていたようです。
これらの大学入試改革を先取りする形で、中学入試が普
通の4科目入試だけでなく、様々な入試形式で行われる
ようになりました。同時に10種類以上のスタイルで志望
者を選別する入試を行っている中学もあるそうです。
さらには、都立中高一貫校入試の適性検査内容がまさに
大学入試改革と同じ観点にあることが示されています。
筆者曰く、中学入試改革が、大学入試改革を追い越し、
理念の一部を中学入試では実現している、と語ります。
あるべき大学入試の姿、高大接続の在り方を考えるうえ
で大いに参考となる本です。混沌として、とても課題が
山積している改革の今後の進み方を、しっかりと見つめ
ていきたいと思います。
わかば会では冬期講習会を開催します。
期間・・12月23日(月)から1月6日(月)
(31日-2日はお休み)
その1
高校生・中学生の方へ・・
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・学校の課題や志望校の問題などで
解らないところをその場で、すぐに解決します。
・苦手なところに狙いを定め指導の予定を組みます。
その2
小中学生の方へ・・
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・J型個別冬期講習会は、塾用教材を一題ごとに
説明・解説する動画授業「エデュプラス」
ですすめます。(もちろん質問は可能です。)
その3
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(午前11時から午後10時まで)
わかば会サイトから
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