庭の枯れ葉の処理をしていたところ、
モズの「はやにえ」と思われるものを見つけました。
モズは捕まえた獲物を木々の枝先や有刺鉄線などに突き刺して、
長期間そのまま放置することがあります。
写真には、トカゲの子供が葉が落ちた桜の枝につるされています。
この串刺しになった獲物のことを「はやにえ」といいます。
本で読んだり、ひとの話では知っていたのですが、
実物を見たのは初めてでした。
本によると、はやにえは冬になる直前、
餌となるバッタやカエルやトカゲなどの小動物が、
元気に動き回っているころに作られます。
翌日も見ていたら、そばに小鳥が飛んできて木の茂みの中で
「キーッキーッキーッ」ととても激しく鳴いていました。
小鳥の正体は良くは解りませんでしたが、
もしかしたら、このはやにえを作ったモズが
「自分の縄張りを荒らすな」と、抗議しに来たのかもしれません。
ネットで調べていたら、
大阪市大のホームページに面白い研究結果が掲載されていました。
『モズの『はやにえ』の機能をついに解明!―はやにえを食べたモズの雄は、歌が上手になり雌にモテる―』
はやにえは恋を成就させるための、
鳴き声の栄養食かも知れないということです。
「ひとの恋路を邪魔する奴は・・・」とも言いますね、
そっとして置こうと思った次第です。