こんにちは。代表のハヤミズです。
先日から、雑誌などの取材を受けることが数回ありました。
「なぜ、このようなお仕事を始めたのですか」
そんな質問にお答えしているうちに、そういえばこのサイトで成り立ちを記したことがなかったことに気づきました。
今日のブログは、塾選びノウハウなどは一切ありませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
今から遡ること10年以上前。
私は英語講師として、ある学習塾に勤務していました。
小学生・中学生・高校生のクラスがあり、1回の授業で15名~20名に授業を行う「集団授業」の担当講師でした。
(夏期講習中などは、個別指導の担当をすることもありました)
主に、受験を視野に入れたクラスだったたので、生徒が志望校に合格するためにはどうしたらよいか。
定期テストで点数を上げるためには、どんな授業や声がけをしたらよいかを日々考えていました。
そんなある日、上司から「小学生の国語も担当してほしい」と言われました。
国語の指導。しかも小学校低学年のクラスも担当。
経験が浅い分野だったため、不安しかありませんでした。
しかし、ひとつの経験・チャンスだと捉え勉強しなおし、日々の授業に臨みました。
3か月位たった頃、生徒たちに変化が表れはじめました。
国語のテストの点数が伸びるのはもちろんですが、算数の文章題も得意になったり、詩を書くときも内容が深くなったり。
それだけではなく、お友達に優しくなった生徒、将来の夢を描き始めた生徒など。
母国語を勉強することで、得られることの大きさを知りました。
教育って、これなんだ。
私の中で、教育者としてありたい姿が形作られていきました。
テストの点数を取るだけではなく、勉強を通じて、考える力や生きる力を育む教育をしたい!
そう思うようになりました。
それと同時に、自分の塾を開きたいとも考えるようになりました。
社会に出てすぐに「先生」と呼ばれていたにも関わらず、私には社会経験も人脈も無いことに気づいていました。
自分で塾を開業する前に、経営者になる知識をつけたい。
そう考え、異業種に転職をすることを決めました。
実は勤務している塾との契約で、退職後3年間は自分の塾を開かないというものがありました。
とてもお世話になった塾なので、それは守りたいと思いました(当たり前ですよね・・・)
3年間、どんな企業でどんな仕事をしようか。
きっと経営には営業活動が必要だろうと思い、営業職を探し始めました。
手始めに、新聞に載っていた合同説明会に行くことにしました。
説明会にはたくさんの企業がブースを出していましたが、営業職で募集していたのは1社のみでした。
なんと、その説明会はエンジニア向けだったようです。
営業職を募集していたのは、その説明会を運営していたリクルート社のみ。
リクルートって、知ってる。大きい企業。
話を聞くのも恐れ多い・・・。
帰ろうかな・・・と思いながらも、せっかく来たしと勇気をふりしぼり、リクルート社のブースにあった席に座りました。
説明を始めたのは、5歳くらい年上に見えるキラキラした女性。
企業の説明以外、特別な話は無かったと思います。
だけれど私は、「こんな輝いた目をしている女性になりたい」
そう思い、リクルート社に転職することにしました。
(転職してから知ったのですが、そのキラキラした女性は、営業職として全国年間MVPを受賞した人でした。)
配属されたのは、ブライダル事業部。
ゼクシィという雑誌・インターネットサイトを通じて結婚式場やドレス・指輪・引き出物などの情報を発信するのが仕事でした。
結婚を考えるカップルにとってベストな選択をしてもらうのが使命です。
営業職として勤務しているうちに、考えに変化が生まれてきました。
1日に私が担当できる生徒の数は、せいぜい20名。
もっとたくさんの生徒の教育に携わりたい。
ならば、私と同じ想いをもった人を見つけ、働いてもらうことが必要。
ということは、私は経営者としてマネジメントの力をつけないといけないのか・・・
ちょうどその頃、昇進試験の話が舞い込んできました。
始めに考えていた3年間も、残り半年を切っていたころでした。
昇進試験に受かると、マネジメントを学ぶ機会が増えますが、全国転勤の可能性もあります。
結婚したばかりだったので、新婚早々単身赴任は嫌だなという葛藤もありつつ、でも挑戦したいという気持ちが勝りました。夫と何度も話合いました。
それから2年たった頃、出産し、母親になりました。
育児休暇中、お母さんの立場で塾を比較してみました。
以前とは違い塾の数はとても増えていました。
しかし、塾のチラシを見ても「生徒募集」とは書かれているものの、料金や回数だけで選んでいいのだろうか、我が子にとってベストを選べる自信がありませんでした。
(実際にある統計では、転塾率が約4割と発表されています)
そこからまた考えが変わっていきました。
生徒は十人十色。
私が先生として指導するより、塾の情報を届け、生徒一人ひとりがベストな選択をしてもらえるようにお手伝いをした方が
たくさんの生徒やご家庭のお役に立つのでは・・・
リクルート社でのノウハウはある。できるのは私しかいないかもしれない。
それが「塾選び」誕生のきっかけです。
塾の先生として持っている、生徒への想い。
母親になって気づいた、我が子への愛。
同じ母親として、先輩であるお母さんたちへの尊敬。
だから日々、塾に直接赴き取材や授業見学を行っています。
生徒一人ひとりが最も成長できるご提案のために。
長文ご覧頂きありがとうございました!
※本日の撮影風景。