
「通っている塾から突然、閉校のお知らせが届いた!どうしよう?」
そんな緊急事態になったら、どうしたらいいのでしょう?
こんにちは、お子さんにぴったりの学習塾・個別指導塾をご紹介する「塾選び富山」の教育ライター稲泉です。
私自身も、「開校して数年もたたずに塾が閉校になった」「先生から今年度で塾を閉校すると聞いて困っている」という親御さんの話を聞いたことがあります。
「うちの子が通っている塾は大丈夫!」と思いたいところですが、塾の閉鎖や閉校はどんな親子にも起こりえることです。
塾が閉鎖したときに慌てないように、家庭に起こりうる影響や親の心構えを「塾選び富山」代表で「塾選びアドバイザー」の早水に聞きました。
塾が閉鎖される理由や、転塾を成功させる方法なども聞いているので、もしものときに備えて読んでおいてくださいね。
稲泉(以後、稲と表記):まずは、学習塾が閉校・閉鎖になる理由を教えてもらえますか?
早水(以後、早と表記):塾が閉鎖・閉校になる理由には、大きく分けて2種類があります。
1つは、塾の先生の引退にともなう閉校です。
この場合は年単位など、早いうちに閉校の情報が出るので、時間をかけて転塾先を探すなどの対応が可能です。
多くの場合、先生は現在通っている塾生の受験を終わらせてから閉校するなど、キリのいい時期に閉校することが多いです。
いっぽう、昨日まで問題なく通えていた塾が、突然閉鎖になることもあります。
突然閉鎖になる原因はいくつかあるのですが、「生徒が集まらず経営破綻してしまう」というケースが多いです。
その場合は「授業を受けるために塾に行ったら明かりがついておらず、入り口にカギがかかっている。事務局にも先生にも一切連絡がとれない」という事態になります。
ひとつめの「閉校」のケースなら心の準備ができますが、突然の閉鎖だと親も子どもも動揺しますし、次の塾を急いで探さなくてはいけなくなります。
稲:塾の経営破綻を塾生が気づくというのは難しそうですね。利用者にとっては恐ろしい事態です…。
稲:次に、塾が突然閉鎖されたら家庭にどんなことがおこるのか教えて下さい。
早:突然塾が閉鎖になった場合、勉強やお金、親子のメンタルにさまざまな影響が出ます。
勉強については、次の塾を決めるまで、学習指導に間が空いてしまうことは大きな問題です。
「間を空けずに子どもに合う先生や自習できる環境がある塾を、一から探さなくてはいけない」というのは、保護者にとって一番の精神的な負担となるでしょう。
また、「先に払った塾代はいつ返ってくるのだろう」「転塾にともない新たに入学金や教材費がかかるのではないか」という経済的な不安ものしかかります。
さらに、親子のメンタルにかかる負担も気がかりです。
塾が閉鎖になると、子どもはこれまで一緒に学んできた先生や友達と突然会えなくなってしまいます。
子どもによっては、慣れ親しんだ塾の環境から、新しい塾へ行くことを負担に感じる場合もあるでしょう。
とはいえ、数々の相談を受けて感じたのが、「突然の塾閉鎖は、子どもより保護者の動揺が大きい」ということです。
これまで安心して子どもの勉強を任せてきた塾を突然失い、「焦るあまりに、転塾にかかる負担や費用をうっかり子どもに愚痴を言ってしまった」など後悔の声を聞くことがたびたびありました。
親は表面上だけでも、子どもに動揺を見せず、どっしりかまえておきたいですね。
稲:塾が突然閉鎖すると、家庭に様々な影響が出るのですね。うっかり愚痴を言いたくなる気持ちもわかります…。
稲:では、突然の塾閉鎖から転塾を成功させるために親がやるべき手順を教えてもらえますか?
早:まず、親が必ずやっていただきたいことがあります。
それは、これまでの塾通いで身についた子どもの勉強習慣を維持することです。
勉強しない習慣がつかないように、公共の自習室を利用したり、家に集中して勉強できるスペースを設けたりと、できるだけ勉強習慣をなくさないよう家族で協力することが大切です。
またそれと同時に、テストまでの日にちを確認し、逆算して次の塾を選ぶ期限を決めます。
次に紙を用意して子どもと話し合い、次の塾に求める価値観を明確にします。
まずは、①前の塾の良かった点・不満だった点を洗い出してください。
「先生が何度同じ質問をしても優しく答えてくれた」「自習室が短い時間しか使えなくて不便だった」などです。
その次は、②現在の成績とこれから目指す目標を整理します。
前回塾を選んだときから、成績も目標も変わっているのではないでしょうか。
現在の成績表や答案を用意して、話し合ってみてください。
「前の塾の良い点・悪い点の洗い出し」「現状の整理」をしたら、それらをもとにして、③次に行く塾に求めるものを明確にします。
「授業に集中できる環境なのか」「宿題をサポートしてもらえるか」「転塾の救済措置があるのか」などなど、具体的な確認事項を明確にすることで、見学の際に注目するべきポイントを絞ることができます。
次に、自宅から通える地域にある塾を調べます。
気になる塾にwebサイトやSNSがあるなら、その文面を熟読して、塾の様子や先生の性格など、情報収集をして下さい。
また、入塾を考えている塾に通っているクラスメイトがいるなら、どんな塾か聞いてみるのもおすすめです。
紹介制度があれば、入塾する側にも紹介する側にもメリットがある場合があります。
気になる塾が決まったら、電話かインターネットで見学や体験を申し込んで下さい。
見学の際は【ステップ2】で作った塾に求める価値観と条件が合うか、しっかりと観察して入塾を決めて下さいね。
稲:転塾の4ステップを経ることで、自分の価値観や目的に合う塾を的確に選べるというわけですね。
早:お子さんに合う塾を選ぶためには、ていねいに手順をふんで、冷静に見極める観察眼が大切です。
特に今まで通っていた塾が閉鎖になった場合、スピード感が求められます。
「早く次の塾を決めないと」と焦って決めてしまうと、先生や指導方針があわず、結局その塾もやめてしまうという事態も起こりかねません。
「塾選び富山」には、転塾を成功させる「塾選び相談」という無料サービスがあります。
富山県内の塾を熟知している「塾選びアドバイザー」が、お子さんの成績・性格・目標などをヒアリングしてご紹介し、見学・体験の予約までおつなぎしています。
急ぎのときには「うちの近所にある塾を教えてほしい!」だけでも聞いていただけたら、お力になれると考えています。
通っていた塾か突然閉鎖されたら、家庭にどんな影響が出るのか、親はどんなことを考えて行動したらいいのかを、まとめてきました。
親御さんのなかにも、実際にママ友のお子さんが通う塾が閉校・閉鎖になった話を聞いたことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
いざというときに慌てないために、突然塾が閉鎖になったときの対処法、頭に入れておきたいですね。
とはいえ時間が限られたなかで、素早く・冷静に情報収集して行動に移すのは難しい面もあると思います。
そんなときはぜひ、「塾選び富山」の「塾選び相談」をご利用下さいね(要予約・無料)
【「塾選び相談」とはどんなサービス?】塾選びの専門家がわが子に最適な塾を導き出してくれる!迷える親子のお助けサービス体験談!
ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
子どもにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター。
現在、富山県で9歳男児子育て中。
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