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「高専」ってなに?受験の選択肢に入れるべき?~ママ記者レポート vol.19

 

ママ記者レポートとは・・・親の役割として参考にしたい「フムフム」を子育て経験のあるスタッフがレポートします。自身が学んだことや子育てで経験したことをコラムにし、このサイトで紹介していく予定です。ほっと安心できてちょっと役立つ「フムフム」をみなさまにシェアいたします

 

 

こんにちは!塾選び富山スタッフの山本です。さて突然ですが、もし今中学生の自分の子どもが、将来高校受験の際に「高専」を受けたいと言ったら、あなたはどうしますか?「え?高専? 名前はわかるけど…普通の高校と何が違うの?」と思いませんか? 名前から「専門的」そうではありますが、授業内容などわからないことも多いと思います。一般的とは言いにくい高専。今回は高専についてまとめてみました。

 

 

 

「高専」とは…

 

 


高専とは、正式名称「高等専門学校」で、名前に「専門」とあるように実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関のこと。全国に国公私立合わせて57校あります。約6万人の学生が高専で学んでいます。

 

高専は、普通高等学校と同じく中学校を卒業した子どもなら試験を受けて入学することができます。特徴的なのは5年一貫教育で、普通高等学校より2年長いです。5年と聞くと「普通高等学校(3年)+短大(2年)」のような学び方を想像される方もいるかもしれませんが、授業の内容は全く違います。高専では技術者を育てるという目的から、入学したその年から国語、数学、英語などの一般科目に、選択した学科の専門科目の授業が行われます。

 

「ロボットコンテスト」や「プログラミングコンテスト」など、全国規模でその成果を競そう大会が開催されているのも特徴的で、その様子をTVや新聞などで見かけたことがある人も多いと思います。「学生にここまでのことができるのか!」と驚くような技術が身につくのが高専といえますね。

 

学科は各学校で異なりますが、大きく分けて工業系と商船系に分かれます。工業系には機械工学や電気工学、情報、物理工学などがあり、商船系には商船学科があります。ほかにも経営情報や情報デザイン、コミュニケーション情報などの学科を設置している学校もあります。

 

 

 

 

その他の特徴

 

 

高専の先生は、民間企業での経験を持つ教員を積極的に採用しています。地域や企業からの外部講師の招聘もあります。学校で学びながら、実践的な技術や最新技術に触れられる機会が多いので、実験や実習が時代の最先端といった感じかもしれません。

 

高専で自由な校風が多いのも、学校外からの情報を多く受け取れる環境があるからかもしれません。個性的な学生が多かったり、高学年になると普通自動車免許を取得し、車で学校に通う生徒も出てきます。

 

高専は大学受験がないのも特徴で、卒業後は「準学士」の称号が与えられます。その後は、さらに高度な技術教育を受けるための専攻科(2年間)へ進む道もありますし、大学編入の道もあります。超難関大学に編入するのも珍しくはありません。就職にも強く、平成27年5月に文部科学省がまとめたデータによると、卒業生への求人倍率は本科16.9倍、専攻科39.1倍(平成25年度)となっています。就職者の約5割が製造業に就職していて、国の経済産業を支える人材になっているといえますね。

 

 

 

子どものどんな面を伸ばすのか
 

 

高専では、専門科目に直結する科目は、普通高等学校へ通う子どもより高度なところまで学びます。実験や実習にともないレポート提出もあります。 「5年で技術者を育てる」のですから当然のことですよね。ただその反面、必要のない科目の勉強比重はだんだんと少なくなるので、偏りがでてくるのは否めません。

 

また、普通高等学校では少ない「留年」ですが、高専ではあり得ます。学科選びに失敗しないことや学ぶ専門が本当に好きかどうかの見極めが大切です。学校によっては転科も可能ですが、一から学び直すのはかわりありません。

 

自分の子どもの得意や好きを徹底的に伸ばすのか、バランス良くすべての能力を伸ばすのか、なかなか悩ましいところではありますが、高専は専門技術を学ぶには最高の環境が整っているといえます。高校受験の選択肢のひとつに高専を入れてみるのもいいかもしれませんね。富山にある「高専」を検討されている方は、お子さんとよく話して検討してみてくださいね!
 

 

 

※富山県の商船と高専は、平成21年に合併しました。

参考資料  文部科学省 高等専門学校の現状について


 

 

written by スタッフ山本
中学1年生・小学5年生の男の子の母親。読書・映画・マッサージが大好きです。子どもがまだ幼い時は手を焼いて悩んだものですが、子どもの年齢が二桁になるとあの時が懐かしくなります。ママが笑顔でいることが子どもの幸せ。元気をおすそ分けできる情報をお届けします!

 

 

 

あとがき

2020年からの新しい学習要領で、プログラミング教育が小学校で必修化されます。将来にさきがけて、高専生をメンターとした授業も2017年に先行して行われました(情報処理学会発表より)高専の専攻科から大学院コースという選択肢の広がりも誕生。進路が改めて注目されています。塾選び富山では、理系に強い塾の情報や富山高専に合格実績のある塾についてもご紹介させていただいています。それでは、11月のイベントのご案内です。

 

 

 

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先輩ママから学ぼう!「中学入試」座談会

 

 

【日 時】2018年11月21日(水)11:30~14:00

     (開場:11:15)

【会 場】富山大和6F ロイヤルルーム

     (富山市総曲輪3丁目8番6号)

【参加費】おひとり2000円(ランチ・カフェ代)

【定 員】15名(お申込み先着順)

【対 象】富山大学附属中や片山学園中受験を検討中の保護者の方

【お申込み方法】専用フォームよりお申込みください。

 

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