富山県の高校生、中学生、小学生のお子さんがいらっしゃる保護者のみなさま、お待たせしました!!4月から好評連載の【自力で東大現役合格の尾間さんに聞く】シリーズの完結,第4弾をご紹介します。
いよいよ夏休みが始まりますが、きちんと計画をたててみたものの、長い休み期間のあいだに計画が狂ってしまったという声もよく聞きます。今回は、尾間さんのご経験から、効率良く実行できる計画の立て方を伝授いただきました。中学生や高校生の保護者のみなさま、お子さんに限らず、資格試験の勉強をしたい大学生や社会人にとっても、たいへん参考になる内容です!
尾間俊雄(おま としお)さん
富山県高岡市出身。高岡高校普通科、
東京大学経済学部卒。
・大学卒業後、株式会社NTTデータ入社。
・富山にUターン後、地元企業勤務を経て
「超図解ズーミング数学」の開発、販売に携わる
など、IT関連の仕事に従事。
・「偏差値が15上がる勉強法」を伝える講座が好評。
こんにちは。尾間俊雄です。
テスト勉強や、夏休みの宿題をするために計画を立てると思います。
でも実際にやってみると、計画通りにいかない、ぜんぜん進まない、なんて事がよくあるのではないでしょうか?特に夏休みの場合は、8月31日になって泣きながら家族総出で宿題をやるなんて悲劇を味わったお子さん、親御さんもいることでしょう。
計画を立てることは必要ですが、ダメな計画にならないよう注意することが大事です。今回はダメな計画の3つの特徴についてお話します。
ダメな計画の特徴1 張り切りすぎ
計画を立てる時って、ものすごくやる気にあふれていますよね。注意すべきは、やる気は計画を立てている時は一番高いということです。
張り切りすぎて「1日18時間勉強するぞ!」みたいな計画を立ててしまうと、非現実的な内容になり計画に沿って進めることができなくなります。
ダメな計画の特徴2 予定を詰めすぎる
特徴1の張り切りすぎと関連しますが、予定を詰め過ぎるのはダメです。少しでも遅れが出てしまうと、もう取り返しがつかなくなり、ドミノ倒しに予定がどんどん後ろへずれ込んでいくので「もうどうでもいいや」という気分になってしまいます。
ダメな計画の特徴3 目標、ゴールがあいまい
たとえば1ヶ月の計画を立てるとして「1ヶ月後にどうなっていたいのか?」「1ヶ月後までに何をしないといけないのか?」がハッキリしないと途中で迷子になってしまいます。計画の前にまず目標を決めましょう。それからやるべきこと(教材)を選び、いつまでに終わらせるのか?を具体的に決めてください。
小中学生の夏休みの宿題であれば、9月1日までに終わらせるのが目標ですね。そのためには全体でどんな宿題があるのかをチェックし、それぞれを完了するのにどれだけの手間や時間がかかるのかを大まかに予想しないといけません。
子供だけだと、上手にできないと思うので親が手伝って一緒に計画を立ててあげても良いですね。出来上がったら、それに沿って勉強することを約束させ、しっかり予定通りに進んでいたら何かご褒美を挙げるなど、適度な動機づけも与えるのもアリですね。
上手な計画を立てるときのポイント
計画を立てるときには、ちゃんと順番があります。
まずは目標を決めること。
定期テストなら何点取りたいのか?受験ならどの高校・大学に入りたいのか?これをまず決めることからスタートします。スポーツなんかでも同じですね。次の大会で1位になるとか、自己ベストを何秒更新するとか。近い将来に、どんな結果を残したいのかをハッキリさせることで自分の取るべき行動が決まります。
私の体験もふまえて、受験における計画の立て方についてお話します。受験の場合の目標は志望校合格ですね。目標が決まったら、それに向けてやるべきこと(教材)が決まります。今の実力を模試の結果などで正しく理解した上で「どの教材を使うのか」「どの塾へ通うか」を決めていきます。何をすべきかは先輩の合格体験記や学校・塾の先生のアドバイスをもとにして決めましょう。ネットで検索するのもありです。注意すべきは、あれこれ手を広げすぎないことです。これと決めたもので反復学習をすることが大切です。
さて、やるべき教材が決まったら「何をいつやるのか」を決める段階に入ります。1年⇒1ヶ月⇒1週間・1日単位の計画を作ります。毎月の始め、1日になったら1ヶ月分のスケジュールを1日単位で作ります。
面倒くさいですが、4時間くらいかけてやってもOKです。そうしないと後で迷うことになり、余計なことに頭を悩まされて結局4時間以上ムダにしてしまうでしょう。
1日ごとにやることを決めるときは、教材ごとに1日(1回)でこなす量(ページ数・問題数)を設定しましょう。実際に勉強する前にページ数や問題数を知ることが大切です。数学なら10問解くのに30分かかるとか、だいたいの見積もりをしてからスケジュールを組むようにします。そうしておけば教材を1周するのに必要な日数が分かりますよね。さらに2周、3周とくりかえす時は1周目より短い時間で終わるはずなので、その点も考慮して1日ごとにやる内容を設定しましょう。
計画は遅れることが当たり前なので、かならず調整日を入れましょう。たとえば毎週日曜日は勉強の予定を入れないようにしておき、平日で遅れた分を取り返せる時間を確保しておくと、後ろのほうにズルズルと遅れを引きずる事態を避けることができます。
以上が、私のおすすめする学習計画の立て方の手順です。計画を立てることは意外に頭を使います。中学3年生、高校3年生の受験の時期になってからいきなり計画を作れと言われても、実践しにくいと思います。なので、日頃の定期テストや夏休みのタイミングで、自分で計画を立ててみる練習をすることが必要になってきます。
夏休みの宿題をすべて終わるのにどれくらい時間がかかりそうなのかを事前に見積もって、きちんと終わらせるような計画を立てて実行できれば、8月31日に家族総出で宿題を片付けるという悲劇もなくなるし、受験勉強のよい練習にもなります。
本記事でお伝えしたことを参考に、ぜひ上手な学習計画を作ってみてください。
************************
尾間さんのお話、いかがでしたか。まさに、勉強の成果は、上手な計画から始まっているのですね。段階をふんで、わかりやすくお話くださっていますので、ぜひこの夏休みは、いつもよりきちんと計画をたててみることを、おすすめしあす。心身共に大きく成長できるためにも、勉強計画3つのNGを参考に、親子で勉強計画について、話しあってみるのも良いですね!二学期からの飛躍のために、富山県の小学生、中学生、高校生、お子さんをお持ちの保護者の方にお子さんにあった塾のご相談も引き続きお待ちしています。(完全予約制)
************************
塾選び富山の「塾選び相談」
☆富山県内の学習塾・家庭教師
☆予約制
☆相談無料
☆小学1年生~高校3年生
詳しくはコチラから
教育・子育ての「もやもや」解決しませんか?
塾選び富山のイベント
最新情報はこちらから【随時更新中】