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命のたいせつさについて、どう教えていく?~ママ記者レポートvol.51

 

ママ記者レポートとは・・・親の役割として参考にしたい「フムフム」を子育て経験のあるスタッフがレポートします。自身が学んだことや子育てで経験したことをコラムにし、このサイトで紹介していく予定です。ほっと安心できてちょっと役立つ「フムフム」をみなさまにシェアいたします。

 

 

こんにちは。塾選び富山スタッフの今牧です。皆さん「命」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?生命の誕生、死、尊いもの、大切なもの。若者の自殺やいじめの報道がされる度に「命の大切さ」を考えようという議論があります。今回は「命」についてどう考え、教えていけば良いのかを考えてみたいと思います。

 

 

 

戦争を通して「命」について考える
 

 

8月15日と聞くと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? お盆と答える人もいるでしょうが、8月15日は日本にとって大切な一日、終戦記念日です。1945年のこの日に、日本人は天皇陛下の玉音放送により日本の降伏を知り、そして約半月後に第二次世界大戦が終結するのです。
 

 

毎年この日になると、全国戦没者追悼式の模様がテレビで放映されます。小学生時代私の生家では、正午になると家族は手を止めてテレビをつけ、父に「今日は終戦記念日だよ」と言われ黙とうを捧げていました。そのお陰で、8月15日になると今日は終戦記念日だなと自然と思い、戦争について考える日になったのです。以前テレビ番組で終戦記念日を知らない若者が多いと紹介されていました。家庭で戦争が話題に乗ることは少なくなり、祖父母も戦争体験者では無くなったことにより、戦争について知る機会が少なくなりつつあるのだと、私は、一抹の不安を覚えました。
 

 

私が初めて戦争を知る体験は、小学生の時に読んだ漫画、中沢啓二著「はだしのゲン」です。戦争の残酷なシーンが幾つも描かれており、小学生の私はかなり衝撃を受けたのを覚えています。怖いけど知りたいと全巻読み、そして、中学生の修学旅行で広島に行き原爆資料館で原子力爆弾の爆撃で人体が溶けて石畳に黒い染みとなった跡を見ました。戦争はこの日本で実際にあったことなのだと、漫画の世界の出来事では無いのだとその跡を見て体感した覚えがあります。
 

 

同じく中沢啓二著「わたしの遺書」も合わせて読んで欲しい本です。この本を読むと中沢氏が漫画「はだしのゲン」を書くにあたって、並々ならぬ決意をもって作品制作に挑んだことがよくわかります。「はだしのゲン」は実際に中沢氏が体験し、家族を亡くしたことを元に書かれており、戦争に負けて皆が口を閉ざしたけど、この悲惨な出来事を後世に伝える義務があると辛い気持ちを抱えながら書いたことがこの本を読むと痛いほどわかります。
 

 

 

 

富山大空襲で亡くなった方々への鎮魂の花火

 

 

富山でも昭和20年8月1日から2日にかけての大空襲がありました。約二時間余りの間に百数十機のB29が襲来し、市の周辺部から攻撃を開始して、市民を真ん中に閉じ込め、焼夷弾を投下。一夜のうちに全区域が廃墟となり、死者は約3000人に上り、地方都市への空襲としては最も被害が大きかったと言われています。

 


8月1日になると富山市の夜空には花火が上がります。日本人にとって火は、お盆の迎え火や送り火、灯篭流しなどに見られるように鎮魂の意味を持ち、地域によっては、夜空に上がる花火に戦没者や災害で亡くなられた方の鎮魂を祈る思いが込められています。8月1日は富山大空襲があった日。富山ではこの日が、空襲で思い半ばに亡くなられた方々に思いを馳せると共に、今、穏やかに花火を見上げられる平和に感謝する日になればと思います。

 

 


道徳教育でも「命」の尊さについて学びます

 


 

学校で学ぶ道徳教育の目的を見てみると、「児童生徒が、生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断などの規範意識等の道徳性を身に付けることは、とても重要」とあります。その内容を見ていくと、小学校、中学校の道徳で学ぶ項目はそれぞれ22項目あり、その中を見ていくと各学年に応じて「命」に関してこのような記載があります。
 

 

1、2年生では、「生きることを喜び、生命を大切にする心をもつ」
3、4年生では、「生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切にする」
5、6年生では、「生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する」

 

 

では、具体的にはそれを感じるにはどうしたら良いのでしょうか?私は、やはり、「生と死」を感じることが大切なのでは無いかと思います。日本は平和です。世界のある地域では内紛、テロにより住む場所を奪われ、死の恐怖に怯えながら暮らす子供たちがいるというのに、それを今の日本で感じることは難しいです。小学一年生からガールスカウト活動をしていた私は、毎年ユニセフ募金を行う為に街頭で「恵まれない子供達に募金をお願いします」と言いながら立ちました。指導者であるリーダーより、この募金の意味を説明され、世界各国には不幸な暮らしを強いられている子供たちがいることを初めて知った記憶があります。
 

 

やはり、大人である私たちが過去の戦争や世界の不幸な状況を良く知り、伝えていくこと。そして「命」を体感する為にも、子供が小さいうちから、生き物を育てる体験を通して「生と死」を感じて欲しいと思います。
 

 

お盆は、亡くなった祖先の霊をお迎えして供養する時期。お墓参りを子供とすると共に「死」について一緒に考えてみるのも良いかもしれません。
 

 

参考:八月二日、天まで焼けた 奥田史郎・中山伊佐男著
りんこちゃんの8月1日 むらかみりんこ著

 

 

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Written by スタッフ今牧

富山県射水市在住。夫と姑、小学2年の娘、幼稚園年長の息子の5人暮らし。手帳の空きを埋めることに喜びを感じるアクティブ家族。「ママ、今日どこ行く~?」が子供の口癖です。皆さんの子育てのヒントになる話題を書いていきたいと思います。

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