前回「富山県立富山中部高校普通科合格インタビュー①」では、Yくんの受験体験談や工夫した勉強法についてうかがいしました。
【富山中部高校受験体験記①】はこちら↓↓から
>>富山県立富山中部高校普通科合格インタビュー~部活との両立・勉強方法を聞きました~
第2部ではYくんのお父さんMさんに、子どもを育てる際の教育方針や、親のサポート方法についてインタビューしました。
子どもの教育方針に迷っている親御さんの参考になる内容になっていますよ!
子どもの「生きる力」を高めることを大切にしています。
「生きる力」とは、「自ら課題を発見し解決する力」「優れたコミュニケーション力やリーダーシップ」「向上心」「粘り強く取り組む力」「自分らしい生き方」「困った時に人に助けてもらう力」などをさします。
子どもには学問から「知識」を学び、実践から「体験」を学び、その2つを使いこなす「知恵」を身に付けてほしいと考えています。
とはいってもこれは私の見解であり、親は決して自分の考えを押し付けてはいけません。
考えて選ぶのは、常に子ども自身です。
どちらがいいと思うか相談された時は、「こちらの方がいいのではないか。なぜなら…」というふうに、ひとつの視点として理由をつけて説明します。
もちろん、その見解を聞き入れるかどうかも子どもの自由です。
部活動のことなどを相談されたので、私から中学校でやってほしい3つの提案をしました。
●生徒会活動をやってはどうか
●部活動は運動部にしてみてはどうか
●途中で軌道修正していいから、中学生のうちに将来やりたいことをみつけてほしい
生徒会活動によってリーダーとしての経験をしてほしかったのと、私が昔剣道をやっていたとことから剣道部をすすめました。
3番目の将来については中学校ではまだ見つからず、いまだ考え中のようです。
勉強するのは「自分の人生を楽しむため」と話しています。
例えば国家資格など、将来自分がやりたいことがあったときに学力がパスポートになる場合があります。
自分が行きたいと思った道を自由に選ぶために、勉強しなくてはならないと伝えています。
もっとも、勉強する・しないも子どもの自由です。
学習塾に通わせてはいましたが、塾代だってそれなりにしますし、「勉強したくないなら塾をいつやめてもかまわない」と伝えていました。
子どもが通っている中学校(富山大学附属中学校)の生徒の主な進学先をもっと早く知りたかったです。
入学当時、「ここは研究校であり、進学校ではない」と説明されていたのですが、実際は多くの生徒が富山中部高校・富山高校・高岡高校を志望する進学校でした。
受験対策をするためにも、子どもが通う学校の主な進学先を知っておくことは大切です。
富山大学附属中学校に進学したときにも行ったのですが、進路・進学先については様々なことを調べて、判断材料を子どもに提供しました。
実際に附属中学校に通っている親子とつながり、学校の様子を聞く時間を設けました。
高校受験のときも、子どもに進学先を迷っていると相談されたので、見学会や説明会を調べて参加し、子どもに実際の校風を体験させるようにしましたよ。
また、できるだけ在校生や卒業生の生の声を聞く機会を作るように心がけました。
親は子どもの進学先について学校に任せきりにせず、可能な限り調べ、子どもに生きた情報を提供することが大切な役目だと思います。
親も子も、どこかの学校に合格することをゴールにしてはいけないと思います。
これまで、目標の学校への合格だけを目指していた子どもが、入学したとたん気が抜けてやる気をなくしてしまう例を見てきました。
進学は、子ども自身がやりたいこと・天職をみつけるためのプロセスにすぎません。
親は子どもに「入学することを目標にするのでなく、好きなことを見つけ、好きなことを生かした仕事に就き、幸せな人生を送ることを目標にしてほしい」と、繰り返し伝えてほしいと思います。
ところでMさんの言う「生きる力」をどのように育てたらいいのかと聞いてみると、衝撃のエピソードが出てきました。
Yさんが小学校を卒業したときのこと、Yさんは事前に自分で作成した行程表をもとに、自分の力で上海の街を旅したそうです(お父さんのMさんは後ろからついていって見守るだけ)。
小学生で、しかも英語圏ですらない上海で!と驚きました。
Yさんは身振り手振りで失敗しながらも、なんとか計画通りに行程を達成できたそうですよ。
なかなか突き抜けたエピソードなので真似するには勇気がいりますが、子どもの自立心を育てたいと考える親御さん、参考にしてみてはいかがでしょうか?
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ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
富山で5歳男児子育て中の主婦。
これから子どもにどんな教育をしていけばいいのかお悩み中。
子育て本や教育本を読むのが好き。趣味はカフェ巡りとラクガキ。
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