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【2021年度 中学校の教科書改訂!】「国語」の新教科書はどう変わったの?注目の変更ポイントをまとめました!【第1回】

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    「2021年度に中学校の教科書の内容が変わったらしいけど…これまでの教科書とどう変わったの?」

     

    実は今年度から、学習指導要領(文部科学省が定めている教育の基準)の変更にともない、中学校の教科書の内容が大きく変わっているのをご存知でしょうか…?

     

     

    こんにちは、お子さんにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」スタッフの稲泉です。

     

    生まれ変わった新しい教科書は、これからの時代に対応するため「思考力」「判断力」「表現力」を育てる内容に大きく舵を切っています。

     

    もっとも「思考力を…」「判断力を…」と言われても、各教科がどう変わったのか、どうテスト対策をしたらいいのか、よくわかりませんよね。

     

    そんな、新しくなった教科書にどう対応していいのか迷う親御さんたちのため、これから5回にわたり、中学校の「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」の教科書がどのように改訂されたのかをお伝えします!

     

    全教科、お見逃しなく!

     

    第1回は「国語」の教科書改訂について。

     

    読解力や論理的な思考を育てる「国語」の教科書はどう変わったのでしょうか?変更ポイントを見て行きましょう!

     

     

    2021年度、中学校の新教科書「国語」の改訂ポイントは?

     

     

    新しくなった中学校の「学習指導要領」では、中学生の3つの能力を伸ばすことが目標に設定されています。

     

     

    • 知識と技能
    • 思考力・判断力・表現力
    • 学びに向かう力、人間性

     

    「3つじゃないじゃないか」というツッコミは置いておいて…これら3本柱を元にして、全教科書が改訂されています。

     

     

    では国語の教科書はこれまでのものとどう変わったのでしょう?

     

    改訂版の国語の教科書は、特に以下5つのポイントが強化されています。

     

    (1)扱う語彙が充実→ これまでより教科書で扱う単語の数が充実した

     

    (2)情報の扱い方を習得→ 引用・出典などの表記法を学び、情報の信頼性を見極める力をつける

     

    (3)読書指導の充実→ 本の読み方や習慣化を目指す項目が強化されている

     

    (4)論理と説得→ 根拠をもって論理的に話すことで、異なる意見をもつ相手とも合意形成できる技術を学ぶ

     

    (5)批判的な読み方を習得→ 情報を鵜呑みにするのでなく、批判的な目で審査する目を養う

     

     

    【2021年度の中学校の新教科書】「国語」の注目改訂ポイント

     

    では、中学校の国語の教科書は具体的にどのように改訂されたのでしょうか。

    変更された内容を見ていきましょう。

     

     

    ①異なる意見をもつ相手を論理的に説得する技術が盛り込まれている

     

    新しい国語では、「論理的に話し、相手を説得する技術」が求められます。

     

    1・2年生では根拠を示して話すことに慣れ、3年生では「異なる意見を持つ相手とも論理的に話し、合意形成する力」「さまざまな読み手を説得する力」「情報を批判的に見て、正しいのかどうか判断する力」が必要になるというわけです。

     

    グループワークや発表の中でも、「みんなそれぞれの意見を尊重する」のではなく、「異なる意見の相手を論理的に説得する」という討論の方法も取りあげられます。

     

     

    ②情報を慎重に扱う方法についてより丁寧に扱われる

     

    「情報を引用する方法」「複数の情報を比較する方法」「情報の信頼性を確認する方法」など、情報を正確に扱う方法を、より深く学びます。

     

     

     

    改訂された教科書では、統計表やグラフ・しくみ図が多用され、文字だけでなく図表から情報を読み取る練習ができるようになっています。

     

    定期テストや高校入試でも、図表から情報を読み取って答える問題が増えそうですね。

     

     

    ③意見と事実を区別する力を育てる内容が強化されている

     

    意見と事実を区別し、情報を客観的に比較・分類・類推できる能力を育みます。

    文章から筆者の主張と引用している事実を区別することで、根拠の質が高いかどうかを考え、判断できる視点を持てるようになります。

     

    「情報が事実なのか」「ただの意見なのか」「事実に基づいた意見なのか」を見極め、それを授業内で説明・発表する力も求められるでしょう。

     

     

    ④論理的に話すための文章の型が大きく取り扱われている

     

    先ほども「論理的に話す方法を身につける」という項目がありましたが、それにともなって、「○○によると△△だ」のような引用の際の言い回しや、「○○と△△を比べると」などの物事を比較する際の言い回しを使って論理的に話す・書く方法が大きく取りあげられています。

     

    授業はもちろん、テストでも引用を根拠とした論理的な話し方・書き方を求められる機会が増えることが予想されます。

     

     

    ⑤文学的文章の量はこれまでと変わっていない

     

    以前、高校の国語が「論理国語」「文学国語」と分けられ、選択制になったことが話題になりました。

     

     

    中学校でも同じように文学の扱いが減らされるのではないかと心配されていましたが、これまでの教科書と扱う作品の量は変わりません。

     

    古典や近代文学の作品の鑑賞も、これまでの授業と変わらずに扱われます。

     

     

    【2021年度の中学校の新教科書】「国語」の改訂ポイントと対策まとめ

     

    国語の改訂ポイントをまとめましたが、いかがでしたか?

     

    大きな変更点と言えばやはり、「論理的に話し、相手を説得する」という話し合い・討論の技術が大きく取りあげられている点ではないでしょうか。

     

    国語で話し合う技術が大きく取りあげられるということは、近い将来、国語の授業中に発表や討論が行われ、それが成績に直結するだろうことは容易に想像できます。

     

    一方、論理を極めるばかりで文学を味わう時間が減るのではないかという心配は、扱う分量も題材も変更はないということなので、ひとまず安心ですね。

     

    第2回は中学校の「数学」の教科書がどう変わったのか、その変更ポイントについてお伝えします!

     

    ●【第2回】数学の教科書改訂についての記事は、こちらをクリックしてください。
     

     

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    ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー

     

      稲泉 景子 (いないずみ けいこ)

     

    芸術文化学博士。富山で6歳男児子育て中の主婦。

    これから子どもにどんな教育をしていけばいいのかお悩み中。

    子育て本や教育本を読むのが好き。趣味はカフェ巡りとラクガキ。

     

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    【記事監修】(株)とやまなび塾選び事業部、教育開発出版(株)

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