「親がしつこく勉強しろと言ってくるのがストレス。」
「模試の成績が下がったら親がヒステリー。うざい。」
インターネットの書き込みを見ると、こんな耳が痛くなる言葉があふれているのをご存知でしょうか(涙)?
こんにちは、子どもにぴったりの学習塾・個別指導塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター稲泉です。
わが子の受験、ついつい熱くなって余計なひとことを言ってしまう親の気持ち、よくわかります。
ですが、ただでさえ受験を控えて神経質になっている子どもに、親がさらにストレスを与えてしまうのは控えたいですね。
そこで今回は、2024年に「富大附属中学」にお子さんが合格したママAさんに、子どもにストレスを与えない5つの方法を聞きました!
本記事を読めば、受験生の子どもと親の適度な距離の取り方がわかりますよ。
稲泉(以後、稲と表記):Aさん、本日はよろしくお願いします。まずは、中学受験を決めた理由を教えてもらえますか?
Aさん(以後、Aと表記):よろしくお願いします。
それが…受験に対して、これといったきっかけがないんです。
今となっては、なぜ受験したか分かりませんが…「とりあえず」塾に行ってみて、「なんとなく」受けてみる流れになりました。
稲:お子さんは、どうして受験をしようと思ったのでしょうか?
A:子どもに聞いても、これといった理由がないんですよ。
ただこれまで、「失敗してもいいから、どんどん挑戦しよう」ということを家庭の方針として伝えてきました。
挑戦を後押しする環境の中で育ったためか、学校でもリーダーに立候補するような、前に立つのが好きな子どもに育ちました。
今回の受験は、わが子の数ある挑戦の中の一つなのだと思います。
稲:受験すると聞いて、親御さんはどう思いましたか?
A:わが家は、両親ともに公立中学を出ているので、中学受験を体験していません。
両親とも「受験はするとして、受かっても落ちても、どちらでもいい」と思っていたので、始終冷静いられたように思います。
稲:親御さんは、挑戦したいというお子さんの気持ちを優先されたのですね。
稲:受験に向けて、どのように対策されましたか?
A:中学受験のことが何もわからなかったからこそ、情報収集には力を入れました。
富山の中学受験の情報って、ほとんど外に出ていないんですよ。問題集なども出ていませんし。
ネット上に多少情報はありましたが、本当に信用できる情報かわからず、参考程度に考えるようにしていました。
情報を調べる中で見つけたのが、「塾選び富山」の無料サービス「塾選び相談」でした。
すぐに面談の予約を入れて、受験の方法や情報を聞きましたよ。
一番相談したかったことは、中学受験を指導してくれる学習塾でした。
「塾選び富山」の代表早水さんに教えてもらった情報から、2つの塾を見学しに行って、子どもが気に入ったほうの塾に入塾を決めました。
そのほかには、佐藤亮子さんの講演を聞いて、子どもをサポートする方法を学びましたよ。
子どもが勉強しやすいように、参考書にインデックスを貼って使いやすくするなどしました。
稲:親が家で子どもの勉強を見たり、手伝ったりしましたか?
A:塾が決まると、ほぼ全て塾におまかせしました。
「中学受験してない親が口をはさむことなんてできない」と思っていたからです。
とはいっても、塾の方にもたびたび塾「塾には通うけど、実際は受験しないかもしれません」「合わないとわかったらすぐやめます」とあまり期待しないでほしいことを、たびたび伝えていました。
稲:塾には何年生から通ったのですか?
A:6年生からです。たまたま「塾の体験に行ってみようかな」と思ったのがその時期でした。
塾に通ったことは、本当に良かったと思います。
塾に行くことでしかとわからない、中学受験の対策を知ることができました。
実際に塾で受験対策を受けて、「学校のテストでいい点が取れていても、受験には通用しない」ということが骨身にしみました。
稲:お話をうかがっていると、お子さんの受験についてある程度距離を保って接しているように感じます。
子どもの受験に親がのめりこんでしまって、親が子にストレスを与えてしまう例は少なくないのですが、なぜAさんは上手に距離を保てたのでしょうか?
A:親が子どもの受験にのめりこんでしまう気持ちはよくわかります。
「こんなに子どもががんばっているのだから、合格させてあげたい」という気持ちになってしまいますから。
私が子どもの受験にのめりこまなかったのは、自分の趣味に夢中だったからだと思います。
自分のことに没頭していたので、子どものことにかまっていられなかったといいますか…(笑)。
私が自由に活動することで、子どもも自分の意志で勉強や生活に打ち込めたのではないかと思います。
稲:子どもが自分で学習できる環境を整えたら、あとは子どもにまかせる、という立場をとられたのですね。
稲:受験する子どもに接するとき、気を付けていたことはありますか?
A:はい、あります。
「受験は、ママが笑っていることが一番大事」と考えていました。
親が子どもを怒って成績が上がるなら、私もそうしたと思います。ですが、そんなことありませんよね。
なので、怒らず、自分の人生を充実させ、ご機嫌でいることを一番大切にしました。
今回、たまたま子どもが合格したというだけで、「私の考えが正しかった」などと言うつもりはありません。
ですが、親はあまり子どもの受験に意識を向けすぎずに、自分の好きなことに目を向けて、日々を楽しく過ごした方がいいのではないでしょうか。
子どもも、私が他のことに熱中しているので、自立して勉強に取り組むようなったように思います。
稲:なるほど、親が自分の世界をもって機嫌よく過ごすことで、子どももストレスを受けずに勉強を続けられたというわけですね。
Aさん、お話をありがとうございました。
A:ありがとうございました。
2024年にお子さんが「富大附属中学」に合格した、Aさんにお話をうかがいました。
Aさんにうかがった、5つの方法をまとめておきますね。
(1)子どもの意思を第一に考えた
(2)情報収集に力を入れ、勉強する環境を整えた
(3)勉強できる環境を用意したら全面的におまかせした
(4)親自身の人生も充実させる
(5)受験はママが笑顔でいることが一番大事
子どもが受験を控えていると、親はつい心配になっていろいろと口をはさんでしまいますね。
ですが今回Aさんのお話を聞いて、子どもにストレスを与えないため、勉強できる環境を用意したら、子どもの受験と一定の距離をとるという方法が有効であることが分かったのではないでしょうか。
もちろん子どもによっては、同じ対応がよいとは限りません。
ですが、親子の良好な関係を保つためにも、親が笑顔でいることを意識しておきたいですね。
今回ご紹介した5つの方法が、受験生の子どもを応援する親御さんの助けになれば幸いです。
「富山県で中学受験を考えているけれど、情報がなくて困っている」ということはありませんか?
「塾選び富山」の「塾選び相談」では、お子さんの性格に合う塾をご紹介するだけでなく、中学受験全般への相談にもお答えしています。
ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
子どもにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター。
現在、富山県で9歳男児子育て中。
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