子どもの受験について考えると、親はどんな風にサポートしたらいいのだろう…?
そんな風に、受験を迎えるお子さんとの関係に不安を感じる親御さんもいらっしゃると思います。
富山大学芸術文化学科合格者インタビュー(2)では、受験生と家族・学校とのコミュニケーションを中心にうかがいました!
※このインタビューは、緊急事態宣言が発令される前に、換気・消毒など対策を行った上で実施しています。
▲家族のことや受験中のことを、楽しく話してくれた穂波さんとりかさん
これからお子さんが受験生になる親御さんに、ぜひ読んでほしい内容ですよ!
【関連記事】大学の志望動機や受験対策についてうかがった「富山大学受験体験記(1)」
【大学受験体験記(2)】合格者インタビュー
受験生だからと、親から過度に干渉されなかったのが良かったと思います。
大学は、自分が興味のある分野から自分で選びました。
親には、干渉せず「私はこれが好き!」と自分を主張できる環境で育ててくれたことを感謝しています。
家族は私の受験に対して大げさにせず、そっと応援してくれました。
▲祖父母から入学祝いに買ってもらったスーツ姿で記念撮影
受験についてへんに干渉されないことが、モチベーションを保つことに役立ったと思います。
勉強のモチベーションを保ち続けることは難しいものです。
外部からの過剰な応援や口出しがなかったことで、自分のペースを維持し続けることができたように思います。
受験勉強について、相談にのってくれる先生がいたのは心強かったです。
模試の結果から、弱点克服のための勉強法をアドバイスしてもらえました。
芸術系という、私の通う学校では珍しい分野を選んだためか、当初挑戦したAO入試では学校で受験指導を充分には受けられなかったと感じました。
新しい試験方法である場合など、学校での指導が難しい時は、そのことを早いうちに教えてほしかったです。
そうすれば、早めに塾などで対策できたかもしれません。
林原りかさん:まず、進路選びについては、本人の希望を尊重しました。
なぜなら、「親は子どもの進路の是非を判断できるほど賢くない」と考えているからです。
変化が早く、将来が不透明な今、親がこれまでの常識や経験に基づいて「この進路が安泰」のように言えません。
また、自分の人生も思うようにできない私が、別の人格である娘の進路選択の良し悪しを正しくジャッジできるわけもありません。
そこで、親の役割は「子どもが伸びたいように伸びるのを邪魔しない」ことだと考えています。
そのため、受験生の親だからと特別なことはしませんでした。
頼まれたら、小論文を読んで添削したり、受験の悩みを聞いたくらいです(りかさんは編集者でコーチングのコーチでもあります)。
もちろん、子どもの関心や困っていることにできるだけ目配りしました。
本人の視野では見つけられない外部のサポートとして、塾選び富山に相談したり、子どもが言いづらい学校への要望を伝えたりもしましたよ。
疲れすぎないように「早く寝なさい」はよく言い、過労を感じているようなら学校を休ませました。
免疫を高める食事にも気をつけましたよ。
また、子どもの関心を深め、小論文のネタになるような体験(旅・美術館・城めぐり)をさせることも心がけていました。
▲建築と音楽への関心から「行きたい!」と希望したローマ歌劇場にて。オーケストラピットでファゴット奏者と記念撮影。
私が受験で一番苦戦したのは、小論文です。
小論文は、社会問題や専門分野についての幅広い知識や、自分なりの考えが求められるため、短期間で力をつけるのが難しいのです。
新聞を読み、「Googleアラート」という機能で気になるテーマのネット記事がアップされたら通知が来るように設定して対策しました。
学校や目の前の課題ばかりについ目が行くと思いますが、高校生の内から社会に関心を持つことが大事だと思います。
志望校は、できればなるべく早い時期に決定するといいと思います。
友人の中には、デッサンなどの実技試験対策が間に合わず諦めた人もいました。
受験したい分野の知識を深め、出題傾向をつかむためにも、早めの決定は有利だと思います。
大学受験体験記として、家族や学校とのコミュニケーション、そして後輩へのアドバイスをうかがいました。
子どもの世話をついつい焼きたくなってしまうのが親。
私にも子どもがいますが、つまずかないようにと先に世話を焼いてしまいます。
今回、林原さん親子の話を聞いて、親は子どもの伸びる力を信じ、子どものモチベーションの邪魔をしないよう、適切な距離を保つことが大切だということを学ぶことができました。
受験生の子どもがいると、口癖のように「勉強しなさい!」と言いたくなると思いますが、ぐっとこらえて子どもを信じ、見守りたいものですね。
適切で良好な親子関係を保つためにも、学習塾のサポートをとり入れてみませんか?
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ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
富山で4歳男児子育て中の主婦。
これから子どもにどんな教育をしていけばいいのかお悩み中。
子育て本や教育本を読むのが好き。趣味はカフェ巡りとラクガキ。
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