【2021年度の中学校教科書改訂で教科書はどう変わった?】というテーマで5回に渡って連載しています。
前回【第3回】は「理科」の新教科書の改訂ポイントについてお伝えしました。
●【第3回】「理科」の教科書改訂についての記事は、こちらをクリックしてください。
こんにちは。お子さんにぴったりの学習塾・個別指導塾を紹介する「塾選び富山」スタッフの稲泉です
第4回は「社会」の新教科書の改訂ポイントについて特集します。
「暗記科目」ともいわれることも多い社会科ですが、思考力や読解力が問われる新しい教科書になって、どのように変わったのでしょうか?
分野ごとに、変更されたポイントを解説します!
日本の地域について重点的に学習する「日本地理」で、注目する観点が7つから5つに減りました。
もっとも観点が減ったというだけで、学習内容は削減されたわけではありません。
むしろ最新の科学技術やSDGs(エスディジーズ・持続可能な開発目標)の考え方など、昨今の社会問題について詳しく取りあげられるようになり、むしろ学習内容は増加しています。
これまでも近代・現代史には多くのページが割かれてきましたが、新しい教科書ではさらに内容が充実しています。
世界史の内容が充実したほか、日本の領土確定、現代の政治体制が確立するまでの近・現代史を、従来の教科書よりさらに詳しく扱うようになりました
「公民」の新教科書では、社会問題である「日本の領域」「政治参加」に関する内容など、現代社会の問題が大きく取りあげられるようになりました。
「情報化」について扱う場面では、「人工知能」の出現により世の中の仕事が変化することが紹介されていますし、「個人や企業の経済活動」については「起業」についてもふれ、現代の多様な働き方にあった内容に変わっています。
新しい「社会」の教科書では、冒頭に「学習の課題・テーマ・目的」が明らかにされ、それに答える形で、文中や末尾に「確認問題」が出題されています。
この確認問題はテストに出る可能性が高いので、復習の際には欠かさずやっておきたいですね。
厄介なのはこの確認問題で出題されている問題は、暗記すれば対応できる基礎的な問題だけでなく、思考力・表現力・読解力を伴うものになっています。
「社会」の教科でも重要語句を憶えているのはもはや前提で、統計・地図・しくみ図などの読解力に加え、文章・口頭で説明する力が問われるようになります。
定期テストはもちろん、受験の問題も思考力・表現力・読解力を問われる内容になると予想されます。
「社会」では取り扱うすべての分野で、現代の動きや社会問題に重点を置いた内容が充実しました。
また統計・地図・しくみ図などから情報を読み取り、なぜそう考えたかを説明する力も今後鍛えていく必要がありそうですね。
実際の社会問題について考え、答える問題も多くなり、重要単語の暗記だけでは対応が難しくなりそうです。
中でも「SDGs」の思想は他の教科でもテーマとして問われる機会が多くなっています。
しっかりと理解を深め、今ある社会問題や解決方法を考えておきたいですね。
さて、次回は最終回。
もっとも改訂部分が多い「英語」の変更ポイントについて、じっくりとお伝えします!
●【第5回】「英語」の教科書改訂についての記事は、こちらをクリックしてください。
統計・地図・しくみ図などの読解力や文章・口頭での発信力をつけるにはどうしても練習が必要です
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ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
芸術文化学博士。富山で6歳男児子育て中の主婦。
これから子どもにどんな教育をしていけばいいのかお悩み中。
子育て本や教育本を読むのが好き。趣味はカフェ巡りとラクガキ。
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【記事監修】(株)とやまなび塾選び事業部、教育開発出版(株)