ママ記者レポートとは・・・親の役割として参考にしたい「フムフム」を子育て経験のあるスタッフがレポートします。自身が学んだことや子育てで経験したことをコラムにし、このサイトで紹介していく予定です。ほっと安心できてちょっと役立つ「フムフム」をみなさまにシェアいたします
こんにちは!塾選び富山 スタッフの利根川です。子育てでは節目ごとに、大きな選択に迫られますよね。そんな時に、自分(母親)と、夫(父親)の意見が異なることはありませんか?言い争ってケンカになったり、もしくはどちらかが強引に押し切ったことで不本意な結果を招いたり。今回は「夫婦で教育方針が違うとき」について考えてみました。
夫婦で「教育方針」を話しあうのは案外難しい
子育て中にせまられる比較的大きな選択は、幼稚園や学校選び、習い事などの教育費のかけかた、ゲームや携帯を持たせるか、などではないでしょうか?
知人のご家庭、小学校4年生の男の子の家で、誕生日プレゼントにスマホを与えるかどうかの問題が持ち上がりました。母親は反対、父親は賛成です。話を聞いていると「夫がいつもゲームばかりしているのが嫌だ」という知人(母親)の思いが浮き彫りになってきました。表面上は子どもの問題でも、そこに隠れていたのは、夫への不満でした。
ある夫婦に関する調査レポートでは、子どもを持つ夫婦の課題の1位は「子育て」、2位は「家計管理」、3位は「夫・妻とのコミュニケーション」でした。また、「夫・妻とのコミュニケーション」における課題に対して何らかの改善策をとれている人はたったの22.7%。
夫婦間のコミュニケーションについては、多くの家庭で同じように頭を悩ませているようです。子育て中にせまられる選択は多くの場合、この1位~3位が複雑に絡み合っているから難しいと言えます。「教育方針が違う」と感じた時は、違うのは本当に教育方針なのか「違う」と感じる原因が他にもないか、一度整理してみるとよいかもしれません。
どちらも子どものことを思っている
実は我が家では現在、長女に富山大学人間発達科学部附属小学校を受験させるかどうかを検討中です。私は受験をさせたいと思い、夫は反対の意見です。
長女は何事にも好奇心を持ちエネルギッシュに取り組むタイプ。その好奇心や探求心を気兼ねなく発揮して成長して欲しいと思い、学びに積極的であろう附属小学校がよいというのが私の主張でした。一方で夫は、学習や能力を高めることよりも、小学生のうちは世間を学ぶこと、すなわちいろいろな子と交わり、その中で自分の生き方を見つけることが重要という考えで、地元の小学校がいいという主張です。
当初、「〇〇ちゃんのためには…」と話をしても、どこまでも平行線のまま。そのうちにお互いトゲのある物言いになったり、だまりこんだりと、ストレスだけがたまっていきました。
でも、ある時長女に「どっちがいい学校なの?」と言われ、ふと考えてしまいまいました。どちらの選択も間違いではなく、どちらの主張も心から子どもを思ってのことだということに、その時気が付きました。
夫の主張も、一度肯定してみる
「どっちも正解。両方とも〇〇ちゃんを思ってのこと」と、まずは夫の主張も肯定してみました。すると、すーっと肩の力が抜けて、夫の話に耳を傾けることができるようになりました。こちらが相手の話を聞けば、相手も話を聞いてくれるものです。そこからの話し合いは、和やかに、前向きになったと思います。
その後、我が家では双方のメリットデメリット、その他気になることなどを書き出してみることにしました。学習環境、お友だちの交友環境、放課後の過ごし方、通学に関すること、経済的なこと、兄弟姉妹のこと、親の関わり程度、などです。また、子どもの「今」と「将来」についても考えてみました。
書きだしてみると、リサーチ不足が浮き彫りになってきたので、あらためて情報収集もしました。その後、夫婦それぞれの考える優先順位(ゆずれないこと)と、許容範囲(ゆずれること)を確認しました。また、これは子どもの年齢やタイプにもよると思いますが、我が家の長女は自分の意志がはっきりしている子。本人の意見を尊重したいという夫婦間での合意もあり、なるべく偏りなく本人が比べられるように気を付けながら、双方の学校を見学させました。
我が家の受験問題については、「とりあえず受けてみよう」ということになりました。話し合いを通して、選択肢のどちらにもメリットがあるという夫婦間での共通認識ができたこと、そして本人が「附属小学校を受けてみたい」と言ったことが決め手となりました。
本来、夫婦の意見が違うということは、子どもにとっては選択肢が多いことでもあり、幸せなことではないでしょうか。けれど、特に第1子の場合は、親にとってもすべてが初めて。情報収集の仕方、判断の仕方、わからないことだらけなので、話し合いも難しいものです。
※参考文献「夫婦に関する調査レポート」株式会社マクロミル インターネットリサーチ2017年
Written by スタッフ利根川
夫の転勤で2年前に富山へ移住。何事も直球の長女(年長)、変化球を投げてくるツンデレ次女(3歳)と、夫との4人家族
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