1. 塾選び富山トップ
  2. コラム
  3. 親のあり方を学ぼう
  4. 『自分でできる子に育つほめ方叱り方』具体例が盛りだくさん!子どもの自立心を育む声がけの指南書!
親のあり方を学ぼう

『自分でできる子に育つほめ方叱り方』具体例が盛りだくさん!子どもの自立心を育む声がけの指南書!

目次[非表示]

     

    こんにちは。塾選び富山スタッフの稲泉です。

    ママの皆さん、自分のほめ方・叱り方に自信ありますか?

    ひょっとして日ごろ、以下のような声がけをしてないでしょうか。

    「すごいね!」「よくできたね!」
    「さすが〇〇くん(ちゃん)!」
    「ダメじゃない!」
    「早くしなさい!」


    私はほぼ毎日このセリフを言っているのですが、なんとこれらの思わず口にしてしまう言葉こそがダメな声がけなのだそうです!

    モンテッソーリ教育とレッジョ・エミリア教育の研究者で、オックスフォード児童発達学博士である著者、島村華子氏は以下のように述べています。

    「間違ったほめ方・叱り方をすると、子どもの自己肯定感を下げ、自主性を奪ってしまいます」

    子どもを伸ばしたいと思って言ってしまう言葉が、子どもの自信と自主性を奪う原因になるなんて悲しいですよね。

    今回は島村華子氏の著書『自分でできる子に育つほめ方叱り方』から、具体例をまじえてほめ方・叱り方のコツを学んでいきましょう!

     

     

     

    子どもが自立するほめ方の考え方と具体例

     

    子どもが自立する良いほめ方と悪いほめ方



    『自分でできる子に育つほめ方叱り方』によると、ほめ方には以下3種類があるそうです。

    (1)おざなりほめ


    「すごいね!」「上手!」など、具体性に欠ける表面的なほめ方

    (2)人中心ほめ


    「優しいね」「頭がいいね」など、性格・能力・外見など表面上の特徴をほめる。

    (3)プロセスほめ


    「がんばってやりとげたね」「いろんな方法を試してみたんだね」など、努力・過程・試行錯誤したことをほめる

    この3つの中で、親がするべきほめ方は(3)の「プロセスほめ」

    「おざなりほめ」や「人中心ほめ」をすると、子どもがほめられ依存症になったり、チャレンジ精神を失ったりするという研究結果が出ているそうです。

    ほめるときは、「プロセス中心に」「具体的に」「がんばった点を質問する」ことが大切なのだそうですよ!

     

     

    子どもが自立するほめ方具体例


    では具体例を使って、良いほめ方と悪いほめ方を紹介します。

    すぐには難しいかもしれませんが、気をつけて良いほめ方を実行していきたいですね。

     

    友達に親切にできたとき


    × 優しい子だね
    〇 友達が元気になるように笑わせてあげたんだね

     

    発表会などがうまくいったとき

     

     

    × すごくよかったよ!
    〇 毎日練習していたもんね。
    〇 △△のところがダイナミックで引き込まれたよ

     


    テストの点数が良かったとき


    × やっぱり頭がいいね!
    〇 毎日のがんばりの積み重ねの結果だね
    〇 今回のテストで何を一番に学んだ?

     

     

    子どもが自立する叱り方の考え方と具体例

     

    子どもが自立するしかり方の考え方

     

    上手にほめるより、上手に叱る方がいっそう難しいそうです。

    叱るときに気をつけるポイントは4つ。

    (1)「ダメ」「違う」はなるべく使わない

    否定的な言葉をはじめに言われてしまうと、言われた側は戦闘モードに入り、話を聞いてくれません。


    子どもの気持ちによりそい、「〇〇がしたかったんだね」という声がけから始めましょう

    (2)プロセスに目を向ける

    ほめる時と同様で、人格や能力を否定してはいけません。


    過程や方法に注目して、「次はどうやったらいいと思う?」とネガティブにならず客観的にコメントします。

    (3)なぜやってはいけないのか、理由を説明する

    ただ行動を「ダメ」と罰しても、子どもには何がダメなのかわかりません。

     

     

     

    「いちいち理由を説明しなくてもわかってくれるだろう」と説明しないと、大切なことが伝わらないまま大きくなってしまうことがあります。

     

    繰り返し説明することで、自分の行動と結果の因果関係に気づき、相手を思いやる気持ちが育まれます。

    (4)親の気持ちを「アイメッセージ」で伝える

    「〇〇しなさい!」ではなく「私(親)はこうしてくれると安心するな」と、「私」を主語にして伝える方法を「アイメッセージ」といいます。


    「私はこう感じる」と伝えると批判的に聞こえないので、反発されずに親の気持ちを伝えることができます。

     

     

    子どもが自立する叱り方具体例


    では、叱り方の具体例を見てみましょう。


    なかなか勉強をしないとき

     

    × ゲームばかりしないで、早く勉強しなさい!
    〇 明日の学校に間に合うのか、ママは心配になっちゃうな。

     

    門限を守らないとき


    × どうしていつも約束を守れないの!
    〇 今回は門限を守れなかったね。どうしたら守れると思う?



    テストの点数が悪かったとき


    × ひどい点数だね!
    〇 期待した点数がとれなかったんだね。次はできなかった問題が解けるようになったら嬉しいね。

     

     

     

    子どもが自立するほめ方・叱り方まとめ


    子どもが自立するほめ方・叱り方の方法、いかがでしたか?

    「以前から気をつけていた」という方も、「あまり考えずにほめていた(叱っていた)」という方もいらっしゃると思います。

     

    急に変えることは難しいかもしれませんが、反射的に「すごいね」「ダメ!」と言うのではなく、一旦考えて子どもの自立心を育む声がけをしていきたいものですね。

     

    良好な親子関係を築くために、子どもの心に寄り添うほめ方・叱り方を気をつけて取り入れていきましょう!

     


    正しい声がけで子どもと良好な関係を築けたなら、子どもの気持ちを聞きながら将来の進路について考えてみませんか?

    塾選び富山では、お子さんの進路にぴったりの学習塾を紹介します(要予約)。

     

    富山市内に限らず、滑川市・黒部市・入善町・砺波市・氷見市・小矢部市・南砺市・射水市など富山県全域の塾、家庭教師の中からお子さんにあった塾、家庭教師ご提案いたします。

     

     

    塾選び富山の「塾選び相談」

     

    ☆富山県内の学習塾・家庭教師

    ☆予約制

    ☆相談無料

    ☆新小学1年生~高校3年生

     

    詳しくはコチラから

     

     

     

    ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー

     

      稲泉 景子 (いないずみ けいこ)

     

    富山で4歳男児子育て中の主婦。

    これから子どもにどんな教育をしていけばいいのかお悩み中。

    子育て本や教育本を読むのが好き。趣味はカフェ巡りとラクガキ。

     

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    <参考文献>

    ●島村華子 2020年 『自分でできる子に育つほめ方・叱り方』 株式会社ディスカヴァートゥエンティワン。

    © 2014 jyukuerabi. All Rights Reserved. Powered by glic.