
「子どもにとって、『片山学園初等科』での6年間はどんな体験になるのだろう?授業料を払うだけの価値はあるのかな?」
「オールイングリッシュの授業やスピーチコンテストなど、ちょっとハードルが高そう…」
そんな思いを抱く親御さんもいらっしゃるかもしれません。
こんにちは。お子さまの学びに最適な学習塾・個別指導塾をご紹介する情報サイト「塾選び富山」の教育ライター稲泉です。
学校の公式サイトには概要が書かれていますが、実際に通った卒業生や保護者の「生の声」を聞きたいと思われる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2024年度に初の卒業生として「片山学園初等科」を卒業した太田伶(おおたれい)さんとお母さんの由美(ゆみ)さんに、6年間の学校生活について振り返っていただきました。
友達や先生との関わり、日々の授業や行事、そしてオーストラリア研修旅行を通して、子どもたちがどんなふうに過ごし、どんな力を身につけていったのか、リアルな声から学校の魅力をお伝えします。
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「片山学園初等科」の学校の様子や受験対策が知りたい方は、こちらからお読みください【前編】・【後編】
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多彩な授業内容や英語教育の実績、先生が児童と向き合う姿勢を知ることができますよ。【前編】・【後編】
稲泉(以後、稲と表記):伶さん、由美さん、6年ぶりによろしくお願いします。
さっそくですが伶さん、「片山学園初等科」の6年間はいかがでしたか?特に印象に残っていることも教えてもらえますか?
伶:「片山学園初等科」での6年間は、ぎっしりつまった長い時間でした。
オールイングリッシュの授業に英語スピーチコンテスト、スポーツフェスティバルやカルチャーフェスティバルなど季節のイベント、国内外への宿泊学習など…本当にいろいろな体験をしましたよ。
中でも一番印象に残っているのは、4年生の冬に行った合宿です。
合宿は、2泊3日で新潟の妙高に行きました。
その前の2年間は新型コロナが流行して活動が自粛されることがとても多かったので、自粛明けの妙高合宿は深く思い出に残っています。
合宿では、初めてクロスカントリースキーに挑戦したり、雪遊びをしたり、夜中に友達としゃべったりと…充実した時間を過ごしました。
▼4年生宿泊学習。冬の妙高を楽しみました
由美さん(以後、由と表記):ただ、はりきりすぎたのでしょうか、合宿が終わった後に熱を出して寝込みました。
伶:それも含めて、楽しい思い出です。
稲:コロナ明けの合宿、力いっぱい楽しんだのですね!
▼4年生宿泊学習。友達と部屋で夜更かししました
稲:では、在学中に一番熱中したことを教えて下さい!
伶:熱中したというか…日本語でのプレゼン大会を本当にがんばりました。
稲:毎年、英語でプレゼンをしている初等科生にとって、日本語のプレゼンは難しくないのではないですか?
伶:そんなことはありません。
プレゼン大会で発表するため、学校に与えられたテーマから自分で問題を設定し、調査・取材を行い、問題解決のための対策まで実行しました。
それらをさらに、プレゼンソフトやアニメーションを使ってまとめて発表するという…膨大な作業をやりましたよ。
5年生のときは、SDGsがテーマになったので、地球温暖化について調べしました。
温暖化の原因といわれるゴミ問題に注目し、スキー場に足を運んで取材を行い、スキー場でゴミを捨てないように呼びかけるポスターも作成しました。
稲:テーマを決めて、調査・取材・発表の一連の流れを小学生で行うとは…深い学びをされていて驚きです!
稲:「カルチャーフェスティバル」の中で行われる英語スピーチコンテストについても教えてください。
伶:「英語スピーチコンテスト」では、いくつかあるテーマから自分でテーマを選び、発表する英文を自分で作ってスピーチします。
▼小学5年生英語スピーチコンテスト予選にて
大変そうに見えるかもしれませんが、1年生のときから英語を話せるように、書けるように、少しずつ練習しているので、5~6年になるとできるようになりますよ。
ただ、いつもちょっと大変でした(汗)。
稲:それは、とても大変そうです…!
ところで、スピーチや発表の準備など、お母さんは家で手伝ったりするのでしょうか?
由:いえ、もはや難しくて手伝えないんです…。
子どもががんばるのを、見守るのみです。
稲:学校生活のことも教えて下さい。先生やクラスメイトとの関係はどうでしたか?
伶:少人数だったのもあって、全員仲が良かったです。
先生たちは僕たち一人一人のことを知って、見守ってくれていた印象があります。
「先生がしっかりと僕たちを見てくれているな」と感じたのは、宿題のときです。
宿題忘れは、「できない」ようになっていました。
稲:「宿題忘れができない」とは…?
伶:宿題の未提出はすぐにチェックされ、忘れたらみんなが遊んでいる休み時間にやることになります。
僕の友達で、休み時間の宿題から逃げ出した子がいたのですが、先生が学校中を探し回って、とうとうみつかっていました。
一度隠れた場所には二度と逃げ込めないように、対策されていましたよ。
稲:そんな逃亡劇が繰り広げられていたのですね…(笑)!
伶:宿題のほかにも大変な課題はいくつもありましたが、先生が丁寧に教えてくれるので、投げ出さずにやりきることができました。
由:先生たちは本当に細やかに子どもたちを見てくれていて、誰一人放っておかないんですよ。
成績が落ちる前にはその児童に声をかけて、手厚く補習をしてくれます。
いつも子どもを注意深く見守って下さるので、勉強でも生活でも安心しておまかせできました。
稲:授業はどんなふうに行われていましたが?
伶:「片山学園初等科」では、算数を常に先取りして学習していました。
例えば5年生の場合、5年生の間に6年生の算数の先取りをして終わらせます。
そして6年生の1学期は新しいことを学ばず「6年生の復習」だけを行います。
復習クラスでは、習熟度に合わせてクラス分けされて指導を受けました。
稲:習熟度別にクラス分けされるのは、少し厳しいように感じますが…?
由:確かにそれだけ聞くと、厳しく聞こえるかもしれませんね。
ですが習熟度別クラスは、子どもの理解度に合わせて指導するための前向きな仕組みだと感じていました。
「わが子が基礎力クラスになったらどうしよう」と思うかもしれませんが、そのクラスの子どもは少人数で丁寧な指導が受けられるんです。
子どもの学力を底上げする手厚い指導は評判になって、ほかのクラスの保護者から「ぜひわが子を入れてほしい」と希望が出るほど人気でしたよ。
稲:復習クラスのクラス分けは、理解に苦労している子どもを手厚く指導するための仕組みなのですね!
稲:学校生活で困ったとき、相談できる窓口はありましたか?
伶:「片山学園初等科」では、定期的に先生と1対1で相談する時間が設けられていました。
先生に直接「何か困っていることはない?」と聞いてもらえるので、勉強のことや学校生活のことなど、何でも気軽に話すことができました。
由:先生と親の懇談会も、少し変わっているんですよ。
「片山学園初等科」では、学期末に子どもが通知表を持って帰ってくるのではなく、個別懇談会で親に渡されます。
面談の時間は30分と長くとってあり、各教科のアドバイスや学校での様子を細かく聞かせてもらえますよ。
親が質問する時間もたっぷりと用意されているので、時間を気にせずどんどん質問をぶつけることができました。
稲:懇談会の時間がたっぷりとってあること、魅力的です!子どもの学校での様子をしっかり聞けそうです。
稲:前編の最後に、オーストラリア研修旅行のことを教えてください!
伶:オーストラリアへは、4泊6日で行きました。
その内2日は、「片山学園初等科」の姉妹校「TKIS」で、現地の小学生と交流しましたよ。
▼姉妹校「TKIS」の仲間と写真撮影
姉妹校の小学生とは、旅行に行く以前からオンラインで何度も交流をしていたので、緊張せずに会うことができました。
学校では、英語や理科、パソコン、体育などの授業を英語で受けました。
体育の授業では、クリケットという野球に似たスポーツを初めてやりましたよ。
また授業内で、日本の文化を英語で伝えるプレゼンテーションをしました。
日本の文化を伝え、オーストラリアの小学生と一緒に折り紙で折り鶴を作りましたよ。
▼一緒に折り鶴を折りました
オーストラリアの文化についてはアボリジニの伝統を聞いたり、ブーメランを投げたりするアクティビティをしました。
僕もやってみたのですが、ブーメランは全然返ってきませんでした…。
オーストラリアと日本、互いの文化を教え合う貴重な体験ができました。
稲:しっかりと学習・発表をされてきたようですが、観光もしたのですか?
伶:もちろん、オーストラリアならではの体験もしてきました。
泊まったホテルの周りに野生のカンガルーがいたり、オージービーフのハンバーガーを食べたり、お昼に自然の中でお弁当を食べたりと…楽しい思い出がいっぱいです。
ビュッフェで出てきた味噌汁が、日本のものと全然違っていたのも面白かったですよ。
▼カンガルーが間近に!
ホテルで泊まった夜、花火大会が突然始まりました(先生も知らなかったようです)。
花火が見えない部屋の子たちが、見える子の部屋に集まって、みんなで花火を見ました。
オーストラリア旅行が終わったら引っ越ししてしまう友達がいて、その友達と最後に花火を見ることができたことが大切な思い出になりました。
稲:オーストラリアで学び、思い出深い体験をされたのですね。
お子さんがオーストラリアから帰ってきたとき、由美さんはどのように思いましたか?
由:子どもが無事に帰ってきて、海外の人たちと楽しく・ストレスなく英語で交流できたことを聞いて、本当に嬉しかったです。
オーストラリア研修旅行はまさに、6年間の英語教育の集大成だなあと感じました。
息子だけでなく、ほかの子どもたちも「この言葉を言いたいのに言えない」というくやしい気持ちを抱えることはなかったそうです。
「自分の英語力は、海外で通じる」という、自信をもてる体験になったのではないでしょうか。
稲:オーストラリア研修旅行は、子どもが培ってきた英語力とプレゼン力を発揮できる旅だったのですね。
海外の旅を経験してまたひとつ大きく成長した子どもの姿、親として嬉しくなりますね!
【「片山学園初等科」卒業生体験談①】として、卒業生の太田伶さんとお母さんの由美さんに、小学校6年間の学校生活について話していただきました。
今回のインタビューでは、実際に「片山学園初等科」で学び、生活した子どもの視点から、学校生活の様子をお伝えできたのではないでしょうか。
「片山学園初等科」には、子どもを放っておかない手厚い指導や、人前での豊富な発表機会、そして子どもに成長と思い出を与えてくれるイベントの数々が用意されています。
本記事を読んで、「片山学園初等科」に興味をもったかたは、ぜひ学校で定期開催されている説明会やイベントを訪れて下さいね。
さて、後編【「片山学園初等科」卒業生体験談②】では、お母さんの由美さんに保護者視点から見た学校と、子どもの成長について話していただきました。
親の視点から見た「片山学園初等科」とはどんな学校なんだろう?と気になったかたは、後編もあわせてご覧ください。
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■太田さん親子には6年前にも「初等科合格体験談」にて話をうかがっています。
「片山学園初等科」の学校の様子や受験対策が知りたい方は、こちらからお読みください【前編】・【後編】
■「片山学園初等科」原本校長先生にもインタビューを行っています。
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ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
子どもにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター。
現在、富山県で10歳男児子育て中。
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