
「保護者の視線から見て、『片山学園初等科』の満足度はどうなんだろう?」
「卒業した子どもの、どんなところに成長を感じるのか知りたい」
そんなふうに、保護者視点からの「片山学園初等科」を知りたい親御さん、いらっしゃるのではないでしょうか?
こんにちは、子どもにぴったりの学習塾・個別指導塾をご紹介する「塾選び富山」のスタッフで教育ライターの稲泉です。
前編、【「片山学園初等科」卒業生体験談①】では、2024年度に卒業した太田伶(おおたれい)さんとお母さんの由美(ゆみ)さんに、「片山学園初等科」で過ごした6年間について話していただきました。
後編となる本記事【体験談②】では、由美さんの保護者視点から見た学校の様子と、お子さまの成長についてお話を伺います。
保護者の立場から『片山学園初等科』をよく知りたい方、ぜひ最後までお読みください。
【関連記事】
■「子どもから見た初等科6年間の感想が知りたい」というかたは、
前編、【「片山学園初等科」卒業生体験談①】をお読みください(リンク)
■太田さん親子には6年前にも「初等科合格体験談」にて話をうかがっています。
「片山学園初等科」の学校の様子や受験対策が知りたい方は、こちらからお読みください【前編】・【後編】
■「片山学園初等科」原本校長先生にもインタビューを行っています。
多彩な授業内容や英語教育の実績、先生が児童と向き合う姿勢を知ることができますよ。【前編】・【後編】
稲泉(以後、稲と表記):後編ではお母さんの由美さんから、保護者視点で「片山学園初等科」の話を聞かせていただきます。
まず初等科を卒業して、お子さんが成長したと感じるところはどんな所でしょうか。
由美さん(以下、由と表記):まず、英語力が格段に上がったことは言うまでもありません。
ですがそれ以上に、たくさんのプレゼンテーション経験を重ねることで、心が強くなったと感じています。
「片山学園初等科」では、「英語スピーチコンテスト」や「日本語プレゼンテーション」のほか、授業内でも人前で発表する機会が多く設けられていました。
数多くの発表経験を積むことで、チャレンジすることを恐れない強い心を持てるようになったと感じています。
▼小学校5年生の時のスピーチコンテスト表彰式
「片山学園初等科」は少人数クラスなので保護者も、子どものクラスメイトの顔と名前を自然に覚えてしまいます。
中には入学当時、人前で発表をするのが苦手だったお友達もいたのですが、学年が進むごとに成長し、堂々と人前で話せるようになっていきました。
わが子だけでなく、クラスメイトの成長を感じることができたのも素晴らしい体験でした。
稲:発表の経験を重ねることが、子どもの心を強く育んでくれるのですね。
稲:「片山学園初等科」で、子どもに体験させてもらえて良かったと思うイベントを教えてください
由:毎年、宿泊学習があるのがうれしかったです。
「片山学園初等科」では、1年生から毎年合宿があって子どもの自立を促してくれるんです。
「1年生から合宿なんて」と心配に思う親御さんもいらっしゃると思うのですが、1年目の合宿先は「学校」なんです。面白いですよね。
▼1年生、学校合宿での夕食
泊まる場所がいつも通っている学校なので、初めての合宿でも緊張することなく泊まれるようですよ。
1・2年は県内で、3年生からは県外に行くようになります。
電車の乗り換えをしたり、ビジネスホテルに泊まったり、ナイフとフォークで食べるコース料理を食べたり、クラスメイトと一緒に豊かな体験をさせていただきました。
▼5年生宿泊学習。友達と洋食ディナー
また私が嬉しく感じたのが、「片山学園」の中学生や高校生との交流です。
初等科の一期生だったため、年上の先輩がいないことが気がかりでした。
おりにふれてスクールバスに乗って中学校や高校を訪問することがあり、お兄さんお姉さんと交流したり、授業を受けたりと、刺激のある体験をさせていただきましたよ。
普段からの交流のおかげで、中学校に知っている先輩や先生がいる状態になりました。
「見知った人がいる・行ったことのある学校」だったので、小学校から中学校に上がることへのプレッシャーが少なかったように思います。
稲:中学生・高校生との交流は、一貫校だからこそできることですね。
稲:想定外の良かったことや悪かったことがあったら、教えていただけますか?
由:想定外に良かったことといえば、新型コロナのときの対応の素早さです。
流行当初は、今まで経験したことない状況に不安が続きましたね。
「片山学園初等科」も休校にはなったのですが、休校から2日後、すぐにオンライン授業が始まったんです。
時間割も決まって、自宅にいながらしっかりと授業を受けることができましたよ。
「非常事態であっても、決して学びを止めない」という学校の姿勢に、感謝しかありませんでした。
稲:コロナの時は、公立校にくらべて私立学校の対策の迅速さが注目されましたね。
休校からたった2日で、オンライン授業がスタートしたとは驚きです。
稲:悪かったことは、ありませんでしたか?
由:もちろん6年間の中には、少し困ったこともありました。
はじめ、息子は富山駅からスクールバスを使って通学していたんです。
ですが、渋滞の関係で年々スクールバスの出発時間が早くなっていきました。
だんだん親が自宅から出る時間とバスが出る時刻が合わなくなり、結局利用をあきらめることになりました。
スクールバスの時間が合わなくなってからは、車で送迎していましたよ。
富山駅から学校まで直行バスがあることは本当にありがたかったのですが、わが家の生活とは時間が合わなくなってしまいました。
高学年になると、電車で富山駅から小杉駅へ移動し、小杉駅からシャトルバスを利用して通学するご家庭が多かったです。
この方法だと、通学時間が大幅に短縮できます。
稲:通学環境が少しずつ改善される一方で、ご家庭の生活リズムとは合わなくなったことがあったのですね。
稲:保護者同士の関わりはありましたか?どんなタイプの保護者が多かったですか?
由:ご存知かもしれませんが、「片山学園初等科」にはPTAがありません。
ですから親同士のつながりというのは、基本的にはないのです。
とはいえ少人数なので、授業参観などイベントで顔を合わせると、なんとなく仲が良くなっていきます。
「片山学園初等科」のときには、たくさんのママ友・パパ友に恵まれました。
皆さん新しい学校に、わざわざ受験をして子どもを預けるかたがたです。
わくわくすることが好き、チャレンジすることが好きな保護者が多かったように思います。
稲:親同士のつながりがないと、不便なこともあるのではと思ったのですが、参観日などで顔合わせると自然と仲良くなるのですね。
稲:「片山学園初等科」の6年間の中で保護者が大変だったことはありますか?
由:これといって、大変だったことはなかったです。
イベントの準備は低学年のうちは先生が全てやってくれましたし、高学年になれば子どもたちがやるようになります。
6年間で1度だけ、学校から保護者全体に向けて「ブックカバーを作って欲しい」という依頼がありました。
そのときは、裁縫が得意な保護者が立候補して作っていらっしゃいましたよ。
あとはスポーツフェスティバルの後片付け手伝い程度で、負担に感じるようなことはありませんでした。
稲:校長先生にインタビューしたときに、「保護者のかたに協力を依頼すると、皆さん積極的に手伝ってくれます」とおっしゃっていました。
由:保護者は、いつも子どもがお世話になっている学校に感謝しています。
ですから、学校から声がかかると力になりたい、手伝いたいと思うのではないでしょうか。
稲:お子さんがそのまま「片山学園中学校」へ進学することに、迷いはありませんでしたか?
由:中学進学に関しては、中学受験をして入ってきた生徒と一緒になるので、勉強の難易度が上がってしまうのではないかと不安を感じたことはありました。
ただ息子もそのまま進学したいと言いましたし、「片山学園中学校」へ進学すること自体は迷いませんでした。
中学校に入学する前、初等科生・保護者を対象とした中学校説明会がありました。
説明会では中学校のことを丁寧に説明いただきましたし、学校での体験授業もあったので、中学生活への不安がなくなった良い機会になったと思います。
稲:「片山学園中学校」への進学に迷うことはなかったのですね。
稲:もし初等科への進学を検討している保護者に、進学するべきか相談されたらおすすめしますか?
由:もちろん、おすすめします。
実際に子どもが「片山学園初等科」に通っているときは、いろいろな保護者さんから相談を受けることがありました。
私が相談を受けるときはいつも、「どれぐらい学費がかかるか」を先に説明しますが、同時に払うだけの価値が十分にあることも伝えています。
多くの親御さんから、「片山はお金持ちが行く学校でしょう?」「うちの子は学力が低いから無理」という言葉を聞く機会がありました。
お金に関しては、公立に比べると決して安くはありませんが、「十分に元が取れる」と感じています。
もし、公立学校に通いながら「片山学園初等科」と同じように週に5回英語塾に通ったら、いったいいくらかかるでしょう?
またその生活をしたとしても海外へ行って、英語で堂々と話せる精神力が身につくかというと、そうはならないと思います。
高い英語力とプレゼンテーション能力を養ってくれるうえに、ほかの教科の学力も向上させてくれるので、むしろお得ではないかとすら考えています。
また私は、学力に自信がない子どもこそ「片山学園初等科」に行った方が良いのではないかと考えています。
初等科の先生たちは本当に熱心で、授業についていくのが難しくなった子どもを決して放っておきません。
しっかりと児童と伴走して学力を引き上げてくれるので、安心してわが子を任せることができますよ。
稲:「片山学園初等科」で培われる抜きんでた英語力については、何度も教育雑誌でとりあげられていますね。
卓越した英語力とプレゼン力、学力向上も期待できる、本当にメリットの多い環境だと思います。
由美さん、このたびは貴重な体験談をありがとうございました!
【卒業生体験談②】では、お母さんの由美さんから保護者視点から見た学校と、子どもの成長について話をうかがいました。
由美さんの体験談から、「片山学園初等科」の6年間は、英語力・学力だけでなく、子どものメンタルや自己肯定感を育てる貴重な期間になることが感じられました。
なかでも、「学力に自信のない子どもこそ行ってほしい」という言葉は、受験や学力について不安を感じている親御さんにとって、大きな励ましになったのではないでしょうか。
「子どもには小学校の貴重な6年間を、実りの多い環境で過ごしてほしい」と考えるなら、「片山学園初等科」への進学を検討してみて下さいね。
「片山学園初等科」では、2025年11月29日(土)に、「公開授業参観&保護者座談会」が開催されます。
文中でも紹介された「カルチャーフェスティバル」を通して、在校生の様子を見ることができる貴重な機会です。
受験を考えている親御さんは、ぜひご参加くださいね。
【関連記事】
■「子どもから見た初等科6年間の感想が知りたい」というかたは、
前編、【「片山学園初等科」卒業生体験談①】をお読みください(リンク)
■太田さん親子には6年前にも「初等科合格体験談」にて話をうかがっています。
「片山学園初等科」の学校の様子や受験対策が知りたい方は、こちらからお読みください【前編】・【後編】
■「片山学園初等科」原本校長先生にもインタビューを行っています。
多彩な授業内容や英語教育の実績、先生が児童と向き合う姿勢を知ることができますよ。【前編】・【後編】
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ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
子どもにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター。
現在、富山県で10歳男児子育て中。
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